「俺の実家じゃオタフクソースは不味くて買わんかったらしい」 その一言で別れを決めた。 私の住んでる地域では一家に一本オタフクソースがあり、揚げ物お好み焼きなんでもオタフクソースをかける土地。 中には「お好み焼きはオタフクソース味じゃけん嫌い」と言う人もいるけど、そういう人は非県民扱いを受ける。 断っておくが、お好み焼きは月に1.2回程度しか食べないので、けしてお好み焼きが好きな方ではない。 彼氏と別れた話をしたら、広島焼きとおちょくられても怒らない周りの人間すら「有り得ない」「味覚がおかしい」「あんなに美味しいのに」「お好み焼き食べれんよね」と非難轟々。 県外の人には「地元大好きかよ」と笑われたけど、違うのよ。 幼い頃から食べてきた味を不味いと評する家に、嫁に行けるかって話。 出身地が違うカップルは味覚の違いをどう乗り越えてるんだろう。