12日(火)の順位戦C級2組一斉対局をもって、第82期順位戦の全日程が終了しました。 A級では、豊島将之九段(33)が藤井聡太名人(21)への挑戦権を獲得しました。番勝負では久しぶりとなる二人の対戦で熱戦が期待されます。 藤井八冠の活躍に刺激を受けた若手の活躍が目立ち、昇級者の平均年齢が大きく若返りました。 今期は残留争いにも多くの注目が集まり、ドラマもありました。ここから順位戦全体を振り返ります。 若手大躍進 豊島九段はA級で開幕6連勝!そのままの勢いで挑戦権を獲得するかと思われましたが、そこから2連敗を喫してしまいました。 最終戦で豊島九段は菅井竜也八段(31)との直接対決を制しましたが、この対局も中盤までは劣勢に立たされており、ようやくの思いで獲得した挑戦権でした。 30代が3名、20代が7名、10代が1名と、若手の活躍が目立った 今期は特に若手の活躍が際立つ一年でした。全クラス通じ
来春の将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催)での渡辺明名人(37)=棋王、王将とあわせ三冠=への挑戦権を、トップ棋士10人が争う「第80期将棋名人戦・A級順位戦」の5回戦(全5局)のうち最初の1局として、山崎(やまさき)隆之八段(40)―菅井竜也(たつや)八段(29)戦が11月4日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された。先手番の山崎八段が135手で勝ち、今期A級での成績を1勝4敗とした。今期からA級順位戦に初参加している山崎八段は、A級順位戦での初勝利を挙げた。敗れた菅井八段は2勝3敗となった。対局は4日午前10時に始まり、同日午後8時44分に終局した。 A級順位戦は、10人のA級棋士が総当たりで、それぞれ9局を戦うリーグ戦。優勝者が名人挑戦権を獲得する。(佐藤圭司)
2020年11月13日に記念すべき第1期が開幕したヒューリック杯白玲戦・女流順位戦は七番勝負を残して全対局を終えた。 女流棋士の全順位が決まり、来期のクラス分けも確定した。 上位陣強し 第2期の予定順位。以下のクラスも同様。なお順位1位には七番勝負の敗者が入る 全員横並びのスタートだったが、結果的には非公式のレーティングで上位10名(8月14日時点、以下も同)がほぼAクラス入りして順当といえる結果におさまった。 異彩を放つのはA級3位となるプロ入りわずか3年の加藤(圭)女流二段だ。順位決定トーナメントではあと1勝でタイトル戦出場、というところまで迫った。 以前の記事で、タイトル戦の「第1期」はシンデレラが生まれやすい と書いたが、まさにシンデレラストーリーを歩んだ第1期だった。 最後は西山朋佳女流三冠、里見(香)女流四冠に連敗。「2強」の壁に当たった経験を次に生かしたい。 Aクラスは20代
2020年11月13日に記念すべき第1期が開幕したヒューリック杯白玲戦・女流順位戦の各組の戦いが終了した(一部プレーオフ除く)。 このあと順位決定トーナメントが行われ、初代白玲を決める七番勝負も行われる。 タイトルを分け合う「2強」里見香奈女流四冠と西山朋佳女流三冠の戦いぶりなど、各組の最終結果と初代白玲の展望などを解説する。 全組の成績は公式ページをご参照いただきたい。 順位決定リーグ戦A組~D組 順位決定リーグ戦E組~H組 各組1位の8名 8つのブロックに分けられ、それぞれの組で順位が決まった。 各組の1位が第1期白玲と優勝賞金1500万円をかけてトーナメントを戦うことになる。 各組の1位 タイトル保持者の里見(香)女流四冠と西山女流三冠は順当な勝ち抜けといえよう。 西山女流三冠は最終戦まで1位が決まらずに苦しんだが、最後は自力で決めた。 その西山女流三冠と「女王」を争っている伊藤沙恵
11日の順位戦B級1組一斉対局をもって、第79期順位戦の全日程が終了した。 A級では斎藤慎太郎八段(27)が8勝1敗で挑戦権を獲得。 注目の藤井聡太二冠(18)はB級2組を10戦全勝で駆け抜け、B級1組への昇級を決めた。 コロナの影響で年間通じての開催が危ぶまれた一年。年明けは緊急事態宣言の中で対局が行われた。 無事に全日程を終了したことに、当事者として感謝の念を抱いている。 20代の躍進 今期も藤井二冠は強かった。前期のC級1組に続いて、B級2組でも10戦全勝。順位戦での連勝は歴代3位タイの21まで伸びている。 来期は「鬼のすみか」と呼ばれる強豪揃いのB級1組で戦うことになる。 A級への昇級とともに、順位戦連勝記録がどこまで伸びるかにも注目が集まる。 タイトル獲得経験のある斎藤八段だが、初参加のA級順位戦でここまで躍進したのは予想を超える活躍だった。 名人戦七番勝負への登場で名実ともに将
今年度は藤井聡太の初タイトル獲得、渡辺明名人の誕生などさまざまなトピックがあったが、将棋ファンにとって大きなニュースとなったのが山崎隆之八段悲願のA級昇級だ。これまで昇級に一歩及ばない年が続く中、ついにA級入りを決めた。A級までに要した23期は史上最長だ。 山崎は1998年に四段昇段。17歳でのプロ入りはエリートコースだ。順位戦はC級2組でこそ時間がかかったものの、6期目の第62期に昇級。C級1組、B級2組はどちらも2期目ですんなり抜け、A級入りは時間の問題かと思われた。 最初のチャンスはB級1組3期目の第69期順位戦で、昇級争いをするも最後に3連敗と失速し脱落。第71期は8勝4敗の好成績を収めるも上位が走り届かず。第73期は昇級争いをリードするが後半戦で失速し、8勝4敗ながら順位差で昇級ならず。第75期は最終戦で勝てば昇級だったが、敗れて8勝4敗ながらまたも順位差に泣く。第76、77期も
2021.02.05 山崎隆之八段が苦節13期でついにA級昇級を決める! 第79期順位戦B級1組12回戦 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 第79期順位戦B級1組(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の12回戦が2月4日に東西の将棋会館で一斉に行われました。首位を走る山崎隆之八段は久保利明九段に敗れたものの、競争相手の郷田真隆九段が松尾歩八段に敗れたため、A級への昇級を決めました。13期連続で在籍したB級1組についに別れを告げ、最上級クラスのA級に挑みます。 12回戦終了時のリーグ表。山崎八段の昇級と丸山九段の降級が決まった 12回戦の対戦カードと結果は以下の通りでした(左が勝者)。屋敷伸之九段は抜け番です。 久保利明九段(5勝6敗)-山崎隆之八段(9勝2敗) 永瀬拓矢王座(8勝3敗)-行方尚史九段(3勝8敗) 松尾 歩八段
2月4日。東西の将棋会館にわかれてB級1組順位戦12回戦がおこなわれました。 昇級争い1番手の山崎隆之八段は久保利明九段に敗れました。 しかし3番手の郷田真隆九段が松尾歩八段に敗れたため、山崎八段の昇級が決定しました。 2月14日の誕生日で40歳となる山崎八段は、史上最長の順位戦参加23期目にして、初のA級昇級を決めました。 山崎隆之八段(9勝2敗)●-○久保利明九段(5勝6敗) 勝てばA級昇級の山崎八段。なんと初手に端9筋の歩を突きます。対して残留を目指す久保九段。2手目に端歩を突き返します。漫画ではなく、プロの公式戦が端歩の突き合いから始まる例はほとんどありません。しかし両者の前回の対戦では、その異例のオープニングが見られました。それがまた本局でも再現され、大一番の幕が開きました。 序盤の駆け引きの中、振り飛車党の久保九段は向かい飛車に振ります。対して山崎八段は玉を右へ移動し、さらには
B級1組順位戦で山崎八段が久保九段に負けましたが、競争相手の郷田九段も松尾八段に負けたため、初のA級入りが決まりました!ファンの期待も(私もそのひとり)大きかったので、結果を出したのは感無量ですね…魅力ある山崎将棋がAクラスでみられるのはうれしいですね!
将棋の山崎隆之八段(39)が4日、大阪市福島区の関西将棋会館で行われた第79期順位戦B級1組12回戦で久保利明九段(45)に敗れ、今期通算9勝2敗としたものの、他の対局結果により、最終戦を待たずにA級への初昇級を決めた。 13人が在籍するB級1組で、A級への昇級枠は2。 山崎八段の昇級条件は〈1〉自らが勝利すること〈2〉3敗の永瀬拓矢王座が敗れること 〈3〉3敗の郷田真隆九段が敗れること 以上のいずれかを満たすことだった。 山崎八段は久保九段に敗れ、永瀬王座も行方尚史九段に勝利したが、郷田九段が松尾歩八段に敗れたため、山崎八段の昇級が決まった。 「鬼の棲み家」とも呼ばれるB級1組に13期在籍した山崎八段が宿願を成就させ、最高峰への切符を手にした。 スポーツ報知は後日、山崎八段のロングインタビューを掲載する。 ◆山崎 隆之(やまさき・たかゆき)1981年2月14日、広島市生まれ。39歳。98
2020.12.25 山崎隆之八段が悲願のA級に近づく大きな勝利! 郷田真隆九段は2番手浮上 第79期順位戦B級1組10回戦 お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 第79期順位戦B級1組10回戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)が12月24日に東西の将棋会館で行われました。7勝1敗の山崎隆之八段と、7勝2敗の永瀬拓矢王座との首位攻防戦は、162手で山崎八段が勝利。初のA級昇級に大きく前進しました。また、6勝2敗で3番手だった郷田真隆九段も白星を挙げ、2番手に浮上しています。 10回戦の対戦カードと結果は以下の通りです(左が勝者)。深浦康市九段は10回戦抜け番でした。 〇山崎隆之八段-永瀬拓矢王座 〇郷田真隆九段-千田翔太七段 〇木村一基九段-行方尚史九段(千日手指し直し) 〇久保利明九段-近藤誠也七段 〇屋敷伸之九段-松尾
順位戦とはごく簡単に言うと、すべての女流棋士が順位付けされる形式のことだ。白玲戦では第1期でA~Dのリーグ及び順位を確定し、第2期以降はそれぞれのリーグで戦っていく。 女流棋戦はトーナメント形式が多く、すべて1回戦で負けてしまうと年間10局に届かないという、対局数の少なさが長年懸念されていた。それが2019年度には清麗戦(現・大成建設杯清麗戦)が創設され、今回の白玲戦と合わせると1人当たり10局程の対局数の増加が確定する。 出すだけで真剣度が増す、我が家の6寸盤 ©上田初美 女流トップグループは、この増加によって棋士と遜色ない対局数になる。将棋は見た目以上に体力を使うので、体力の強化は必須項目だ。棋力・体力、両面で今まで以上に鍛えられていくのだろう。私自身も夫の対局数と合わせると年間70~80局程が予想される。2019年度の棋士の対局数ランキング1位が67局なので、育児を含めるとスケジュー
日本将棋連盟と不動産大手ヒューリックは6日、新しい女流タイトル戦「ヒューリック杯白玲(はくれい)戦・女流順位戦」の創設を発表した。 女流棋界にはヒューリック杯清麗戦、マイナビ女子オープン、リコー杯女流王座戦、岡田美術館杯女流名人戦、女流王位戦、霧島酒造杯女流王将戦、大山名人杯倉敷藤花戦の7つのタイトル戦があるが、今回の「白玲戦」が加わり、8大タイトル戦となる。 優勝賞金は女流棋戦の過去最高から倍増以上となる1500万円(税別)。序列1位の女流棋界最高棋戦となる。女流棋戦では初めてタイトル戦で7番勝負を採用する。 「白玲戦」の棋戦名には「何色も拒まないような透き通る美しさ」という願いが込められた。タイトル獲得による称号は「白玲」。さらに予選は「女流順位戦」という独立した名称になり、白玲保持者を頂点として上位者からA級、B級、C級、D級に階級を分けて年度ごとに昇降級する制度を採用する。男性棋戦
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