2010年03月01日01:16 カテゴリ世論調査と死刑 世論調査と死刑(7) 5.そもそも死刑制度の存廃は、多数決で決すべき問題ではない。(後編) さてバタンテールの主張はこのようなフランスやヨーロッパの民主制、またその亜種である全体主義や社会主義における権力暴走の経験を踏まえてのものでしょう。間接民主制において為政者は国民の意見代表でありますが、同時に世論から独立した高い倫理性(良識)を持たなければならないということです。私もこの意見には同意できます。政治家は例え万人が反対したとしても、自らの良識において決断しなければならないことはあるということです。 しかしながら同時に刑罰については他の政策よりもより民意を重視しなければならない側面を持つのではないかとも考えます。なぜなら刑罰は「国民を処罰する手段」であるからです。前述しましたが死刑制度についての世論調査の意味は、実際に科罰可能性のあ