【ワシントン=中島達雄】全米で例年より1か月ほど早くインフルエンザが大流行し、小児用の治療薬が不足する事態になっている。 米疾病対策センター(CDC)が11日に発表した全米50州の最新の流行状況によると、昨年12月30日から今月5日までの1週間は、前の週より6州多い47州で広い範囲の流行が確認された。 昨年10月以来の入院患者数は3710人で、18歳未満の死者は20人にのぼっている。インフルエンザ治療薬タミフルの小児用シロップが不足し始めており、CDCは、まだ在庫がある成人用タミフルのカプセルの中身を甘いシロップなどに溶かして小児患者に飲ませるよう推奨した。