東京都目黒区の区立碑文谷公園内の池で、無職の阿部祝子(ときこ)さん(88)=世田谷区野沢=の切断遺体が見つかった事件で、阿部さんが19日夜に長男夫婦を自宅マンションから見送った際に着用していたとみられる上着が、自室内に残されていたことが29日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁碑文谷署捜査本部は、阿部さんが自室に戻った後に何者かが訪問した可能性があるとみて、経緯を調べる。 捜査関係者によると、阿部さんは19日夕ごろに長男夫婦と外食し、マンション3階にある自室に一緒に戻った。午後8時ごろ、長男夫婦を同階のエレベーター付近まで見送り、自室の方向へ戻る様子がエレベーター内の防犯カメラに写っていた。この際、白っぽい上着を着ていたが、似たものが自室の椅子にかけられた状態で見つかったという。