米大統領選の投票が8日行われ、9日未明に共和党候補のドナルド・トランプ氏が第45代米大統領に当選確実となった。米国と世界の関係はこれによって、いくつかの側面で大きく形を変える可能性がある。 もしドナルド・トランプ氏がこれまで主張してきた通商政策を実施するならば、米国と世界各国とのビジネス関係が数十年来なかったほど大きく変わることになる。米国・メキシコ・カナダが交わしている北米自由貿易協定(NAFTA)などが米国の失業につながっていると批判してきたトランプ氏は、複数の既存の通商協定から離脱すると主張してきた。世界貿易機関(WTO)から離脱する可能性にさえ、言及してきた。