<朝鮮人民軍での金正恩の後見人と目されていた李英浩は、2012年7月にすべての党の役職と同時に軍総参謀長を解任された> 北朝鮮の金正恩党委員長は近年、朝鮮労働党や朝鮮人民軍、政府高官の大幅な入れ替えを行ってきた。2011年12月に死亡した父・金正日総書記から政権の座を継承した時と比べると、金正恩氏を取り巻く側近たちの顔触れはガラリと変わっている。 朝鮮中央通信は2日、金正恩氏が豪雨による災害復旧現場を視察したことを報じたが、複数の同行者のうち、筆頭に名前が挙げられたのは朴正天(パク・チョンチョン)軍総参謀長だ。金正恩氏の権力継承時には、影も形も見えなかった人物である。 その逆に、金正恩時代を代表する軍人になると見られていた軍高官は早々と姿を消した。李英浩(リ・ヨンホ)元軍総参謀長である。 軍における金正恩氏の後見人と目されていた李英浩氏は、2012年7月15日、党政治局会議において政治局常