3月17日に89歳で亡くなった原正人さんは、「伝説の映画プロデューサー」と呼ばれた。裏方の人だから名前を知る人は少ないかもしれないが、「小さな恋のメロディ」や「戦場のメリークリスマス」など、原さんが手がけた映画の題名なら知らない人はいないだろう。70年近かった原さんの映画人生を関係者の話で振り返る。(文化部 石井健) 宣伝の神様 映画プロデューサーとは製作費の調達を含め、現場のすべてを統括する責任者のことだ。 原さんは、昭和33年に映画会社のヘラルド映画(後に日本ヘラルド)に入社。まずは、「宣伝プロデューサー」として輸入映画の宣伝に腕をふるった。 「小さな恋のメロディ」「エマニエル夫人」「カサンドラ・クロス」「地獄の黙示録」「ニュー・シネマ・パラダイス」…などを、日本で大ヒットさせた。 いずれも劣らぬ名画といいたいところだが、「ヘラルドは後発で、なかなか一流作品を輸入できなかった」と明かす
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