「世界を舞台に働くときに必要なのは、まず語学力。でも本当に重視されるべきは、働き手それぞれが、必要とされる生産性を達成できるかということ。そして、そのためには現地の文化を知り、適応するための合理的な感覚が必要です」 これは、とあるヘッドハンターの言葉。国境を問わず活躍できる場が拡がっているいま、ぼくたちに必要なものが何かと問うたときに答えてくれた第一声でした。 日本のウェブメディア編集に日々取り組んでいるぼくが、なぜ"国を越えて働く"を考え始めたのか。きっかけは、IBMが現在展開しているブラウザゲーム「海外戦略ゲーム」でした。 いま「国境を問わず活躍できる」はむしろ、「国境を問わず活動しなければならない」ということなのかも。ゲームの詳細を、ヘッドハンター氏との対話とともに紹介します。 IBMはなぜ、ゲームをつくったのか 「真のグローバル企業を目指せ!」と銘打たれたこのゲームでプレーヤーに与
はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28
ミクロ経済学の一分野に「オークション理論」と呼ばれる研究領域がある。広義のゲーム理論に属し、最近注目度の高まっている分野だ。わたしが主査を務めるスケジューリング学会の「プロジェクト&プログラム・アナリシス研究部会」でも、昨年夏に政策研究大学院大学の安田洋祐先生を招いて、講演していただいた。ところで、わたしが前回書いた入札は、ある意味でオークションの一種である。では、オークション理論とは何なのか、昨年の講義録などを紐解きながら、ちょっと勉強してみよう。 オークションというと、英国のサザビーズやクリスティーズなど、美術品の競売がすぐ連想される。参加者同士が、互いに値をつりあげていき、最後に残った者が(つまり最高値をつけた者が)その品物を落札することができる。格式ばっていて、派手であり、かつ競り合いの様子がその場で見える。ちょっとした見ものである。 ところで、同じ公開の場でのオークションで、かつ
一方の『戦争論』は一対一のパワーゲームを想定しているだけに、自分にとって何が重要なのか、そこに脇目も振らずに集中しておくことがいかに大切か、ということを繰り返し説いている。例えば、上司や同僚と抜き差しならぬ関係になったとき、大いに応用できる観点だ。 クラウゼヴィッツ Carl Phillip Gottliebvon Clausewitz 1780~1831 プロイセン王国(現ドイツ)の軍人・軍事学者。陸軍将校として、主にナポレオン率いるフランス国民軍との交戦経験をもとに『戦争論』草稿を執筆。没後の32年、夫人がこれを編纂し刊行した。(C.P.C.photo、Bridgeman Art Library/PANA=写真) 実は、『戦争論』にはそれ以上に大きな学びとなる指摘がある。 争いごとが起きたとき、ある程度頭のいい人たちがあれこれ考えても、出てくるアイデアはどれも似たり寄ったりになりがちだ
写真●独SAP グローバルモバイルセールス&ソリューション担当エグゼクティブバイスプレジデントのChris McClain氏 SAPジャパンは2012年4月18日、同社のモバイル戦略について説明会を開催した。独SAP グローバルモバイルセールス&ソリューション担当エグゼクティブバイスプレジデントのChris McClain氏は、「SAPのモバイルポートフォリオは、基盤、買収、パートナーシップで成り立っている」と話す。 McClain氏の言う基盤とは、SAPが提供するアプリケーション開発のためのモバイルプラットフォームと、デバイス管理やセキュリティ確保のための「SAP Afaria」、そしてモバイル向けメッセージングインフラの「Sybase 365」を指す。これにより開発者は、「ビジネス向けアプリケーションもコンシューマー向けアプリケーションも、SAPのモバイルプラットフォーム上で開発できる
1972年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部、京都大学経営管理大学院(修士)卒業。 大学卒業後、貿易商社にてカナダ・オーストラリアの資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、負ける組織と勝てる組織の違いを追究しながら、失敗の構造から新たなイノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。わかりやすく解説する講演、研修は好評を博しており、顧問先にはオリコン顧客満足度ランキングで1位を獲得した企業や、特定業界での国内シェアNo.1企業など多数。主な著書に『「超」入門 失敗の本質』『「超」入門 学問のすすめ』『戦略の教室』『戦略は歴史から学べ』『実践版 孫子の兵法』『実践版 三国志』『最強のリーダー育成書 君主論』『3000年の英知に学ぶリーダーの教科書』などがある。 「超」入門 失敗の本質――日本軍と現代日本に共通する23の組織
先日、コンサルティング会社の方の訪問を受けた。日本の化学産業の課題について、エンジニアリング会社の視点から意見を聞きたいのだという。難しいテーマだが、何かヒントになることくらいは言えるかもしれないと思い、同僚と一緒にヒアリングを受けることにした。 相手は若くて優秀そうなコンサルタントの方が2名だった。まず先方が、自分達の考える仮説です、と前置きして、見解を述べられた。日本の化学会社は、いわゆる汎用化学品の大量生産から、機能性材料や医薬・農薬原材料などの高付加価値な化学品の生産にシフトしている、という。さらに、国内の限られた市場から脱して、海外展開する方向に向かっている。だから、これからは海外で高付加価値製品を作る化学プラントを建てていくだろう、との仮説をたてています、という。 ここで知らない方に注釈しておくと、化学業界では、汎用化学品をバルク・ケミカル、高付加価値の化学品をファイン・ケミカ
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情報管理を取り巻く環境の変化と次世代のニーズ 近年、情報管理を取り巻く環境は大きく変化している。様々なインターネットサービスの登場で非構造化データは爆発的に増大し、ビッグデータの格納は大きな課題である。また、グローバル化により世界中どこからでも瞬時に情報にアクセスできることが求められる中、セキュリティ確保が必須になった。さらに、クラウドサービスが注目され、企業の基幹サービスを担うプライベートクラウドの適用には可用性の向上が鍵となる。 HPは、様々な要求に対応できる次世代型インフラのモデルを検討し開発している。その条件は、第1に、どこでもすぐ使えて、自在に拡大・縮小できるということ、すなわち俊敏性、柔軟性である。第2に、目的、用途に応じてサービスレベルを選択できるということ。これは性能や可用性とコストのバランスが求められる。さらに、東日本大震災以降、顕著に高まっているニーズである省電力と事業
もう何年も前になるが、「生産革新フォーラム」で診断士仲間と長野まで工場見学に行ったことがある。自動車関係の電装部品を作っている会社だった。そこではトヨタ系の指導を受けてジャスト・イン・タイム生産を心がけ、さまざまのカイゼンと工夫を製造現場でしていた。U字型レイアウトのセル生産ラインでは、女性工員が混流・一個流しの部品をてきぱきさばいていて、手際の良さに驚かされるとともに、歩幅や部品を取る手の位置まで最適化した機械配置に感心した。 その会社では、納入先からの指図はカンバンで受け取り、そして部品購入先への指示もまたカンバンで行う。工場ではカンバンを受け取ったら、それを指示棚に「差立て」する。棚は時間帯別になっていて、職長が順番にそれを実行していく。このとき、あえて同種の部品のカンバンは時間帯をばらして置いていく。4枚あったら、9時・11時・14時・16時、という風に置くのである。トヨタ生産方式
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