我々の業界では、自社内でシステム開発要員が過不足になると、他のシステム開発会社と要員の貸し借りをする慣習があることを、以前お話ししたかと思う。 銀行や証券会社のシステム構築において要員を貸し借りする場合は、「金融システムの開発経験があれば優遇」ということになる。 私は、システム開発に一番大切なのは「メソドロジー(システム開発方法論)」であり、メソドロジーには業界の区別がないと考えてきた。 だが、最近、この考えを否定されるような出来事が起こった。 「システム開発の『タイケン』談」に負けた 当社の優良顧客の1社が、生産販売管理システムを再構築をするという。もちろん、我々は提案書を提出した。当社以外の2社にも提案書の提出を依頼しているという。 我々にはその会社のシステムを構築しているという「自負」と「自信」があった。だが、その案件を失注してしまったのである。 「過信」があったのは事実である。現在