世界有数の人気を誇る「Windows」向けファイル圧縮・解凍ユーティリティ「WinRAR」に脆弱性が存在している事実が2019年2月に明らかになった。過去19年間にリリースされたWinRARの全バージョンに影響を与える同脆弱性は、この1カ月間でまたたく間に多くのマルウェア開発者によって利用されるようになった。 これまでに複数の攻撃キャンペーンが確認されており、サイバー犯罪グループが、そしておそらくは国家の支援を受けたハッカーらも、WinRARのこの脆弱性を突いて、ユーザーのデバイスにマルウェアを感染させようとしている。 この脆弱性は米国時間2月20日にCheck Point Software Technologiesによって公表されていた。攻撃者はこの脆弱性を突く仕掛けを施したアーカイブを作成し、WinRARユーザーをだまして解凍させることで、悪意のあるファイルをユーザーシステム上の任意の