私はもともと株式会社ドワンゴで、「ニコニコ生放送」の各種ミドルウエアの開発に携わってきました。N高等学校では、講師として高校生にプログラミングを教えています。その中で、プログラミング教育というのは、美術教育や音楽教育に近いものだと考えて授業をしています。これは、Yahoo!Storeという世界で有数のウェブアプリケーションを作ったポール・グレアムの著書『ハッカーと画家』(※1)にも書かれていることです。 例えば、美術なら企画書の表紙のデザインを作る、音楽ならお店にBGMを流すなど、実生活で必要になることがありますよね。実社会においては、プログラミングもそういう立ち位置だと理解すればわかりやすいのではないでしょうか。 ※1『ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち』(ポール・グレアム著、川合史朗訳/オーム社)[出版社のサイト] そもそもプログラミングは、プログラムを使って「機械に命令をす