ドイツ北部ハノーバーの動物園で、果物の入った氷の塊を抱えてプールに浮かぶホッキョクグマ (2019年6月26日撮影)。(c)Hauke-Christian Dittrich / dpa / AFP
「セミは地上に出てから1週間程度しか生きられない」というのは俗説で、実は1カ月くらい生きていることを、岡山県立笠岡高サイエンス部の3年植松蒼さんが独自の野外調査で“証明”した。調査の手法と結果を、5月に広島大で開かれた「中四国地区生物系三学会合同大会」で報告。高校生の部(動物分野)で最優秀賞を受賞した。 【写真】岡山でピンク色のキリギリス発見 調査手法は、捕まえたセミの羽に油性ペンで番号をマーキングして放し、後日、再捕獲を試みるというもの。植松さんは2016年の7月中旬から9月中旬にかけて、笠岡市内の住宅地や雑木林など4カ所でほぼ毎日、この調査を繰り返し、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミなど計863匹にマーキング。15匹を再捕獲し、4匹を再再捕獲した。 植松さんは「なかなか再捕獲できず、調査の効率は非常に悪かった」と笑うが、調査の結果、アブラゼミ、ツクツクボウシ、クマゼミの3種で10日
独ゲッティンゲン近郊のノイハウス野生動物公園で飼育されているオオカミ(2019年2月3日撮影、資料写真)。(c)Swen Pftner / dpa / AFP 【5月2日 AFP】愛犬のかわいさを自慢するときに、「自己中心的」という言葉がまず頭に浮かぶ人はいないだろう。だが、犬は思いやりのある動物だとの評判は、1日に米科学誌「プロスワン(PLOS ONE)」に発表された研究論文によれば、全くの幻想かもしれない。少なくとも犬同士ではそうだという。 【編集部おすすめ】世界で愛される野生動物、人気が絶滅の一因に 研究 オーストリア・ウィーンにあるオオカミ科学センター(Wolf Science Center)では、タッチスクリーンを使った実験を重ねた結果、同じように群れの中で育った場合、犬よりもオオカミのほうが群れの仲間に献身的になることを発見した。 まず研究チームは、オオカミと犬をそれぞれ訓練し
【5月13日 CNS】中国・湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の観光客が同市の九峰森林動物園で撮影した「犬とオオカミが同居」する動画が、ネットユーザーの注目を集めている。犬をオオカミから離す必要があるのではという指摘もあるが、動物園側では「仲良くしているので引き離す必要はない」と回答している。 【編集部おすすめ】新しい家族と幸せに 道端で80日間たたずんでいた犬に新しい飼い主 動物園には、確かにオオカミ舎の中に小柄な犬が1頭いた。犬とオオカミは追いかけっこをしたり、体をなめ合ったりしており、激しいけんかやエサを奪い合うなどの様子はない。 動物園の猛獣エリアを担当する余傑(Yu Jie)飼育員は、「園にはオオカミ5頭がいて、もともとは一つのオオカミ舎で飼育していましたが、2014年にあるオオカミ同士で争って負傷してしまい、けがをしたオオカミの安全を確保するために園側で手配したのが、この
【5月7日 AFP】ハエに性的満足を感じるかどうか聞くことはできないが、雌のショウジョウバエは、受精ではなく交尾そのものから得られた満足感によって一時的に他の雄への興味をなくすことが示されたとする研究論文が6日、米脳神経科学誌「ニューロン(Neuron)」に掲載された。 生殖プロセスにおける雌の快楽が、進化の過程でどのような役割を果たしたかについての答えに一歩近づいたと言えそうだ。 米ハワード・ヒューズ医療研究所(Howard Hughes Medical Institute)のウルリケ・ヘーベルライン(Ulrike Heberlein)上級研究員とカナダ・ヨーク大学(York University)のリーシャ・シャオ(Lisha Shao)氏は、キイロショウジョウバエ(学名:Drosophila melanogaster)の報酬系と呼ばれる回路に関与する神経細胞の調査から開始。最終的に、
豪サウスオーストラリア州クーロンで、浜辺に打ち上げられたマンボウの死骸。リネット・グルゼラックさん提供(2019年3月16日撮影、21日提供)。(c)AFP PHOTO / COURTESY OF LINETTE GRZELAK 【3月21日 AFP】豪サウスオーストラリア(South Australia)州の海岸にマンボウとみられる巨大魚が打ち上げられ、話題を呼んでいる。 体長1.8メートルの巨大魚は先週末、マレー川(Murray River)河口付近の浜辺に打ち上げられて死んでいるのが見つかった。ソーシャルメディアで拡散された写真には、砂浜で巨大魚のそばに立つ2人の人物が写っている。 写真をフェイスブック(Facebook)に投稿したリネット・グルゼラック(Linette Grzelak)さんは、「世界中のメディア」がこの一件を報じようと「異次元の」興味を示していると明かし、「思いも寄
四肢を持たない新種の哺乳類を発見 「アフリカの小ギアナ高地」に、白亜紀に絶滅したはずの真三錐歯類が生き残っていた Tweet 3月22日付けの学術誌「Terrestrial Ecology Progress Series」で、オックスフォード・ブルックス大学の Julian Bayliss 教授率いる研究チームが、四肢を持たない非常に奇妙な新種の哺乳類を報告した。細長い体つきで体毛のないこの哺乳類には、「リコ山で見つかったヘビのような三錐歯類(*1)」という意味の Ophiotriconodon licoensis という学名が与えられた。 アフリカ、モザンビークのリコ山は断崖絶壁に囲まれ、周囲とは隔離された独自の生態系をもつ。このことからシャーロック・ホームズシリーズでおなじみのアーサー・コナン・ドイルの初期のSF小説「The Lost World」の舞台のモデルともなった南米北部のギア
植物学者が突き止めたサツマイモの秘密 「天然」の植物にとっての「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」 (2) 鳥居啓子 テキサス大学オースティン校冠教授 名古屋大学客員教授 「遺伝子組み換え作物=GMO」という言葉にどのようなイメージを抱くだろうか。 ハワイのパパイア産業を救ったウイルス抵抗性を持つパパイア。発展途上国の貧困児童の失明を防ぐと期待されたビタミンAを蓄積するゴールデンライス(黄金米)。巨大企業が開発した除草剤耐性を持つトウモロコシ。いずれも、様々な目的のために科学者たちによってつくられた外来DNAを持つ人工の作物である。しかし、実は、植物の遺伝子組み換え自体は、われわれ人間のあずかり知らぬ自然界で日常的に起こっている。 シリーズ第1回では、食卓に上る野菜の多くは突然変異体であり、人類の長い歴史の中、選抜改良され今日の姿となったことを、アブラナ科の野菜を例に解説した。第2回は、自然
南米原産で強毒性の特定外来生物「ヒアリ」の撃退にワサビなどの辛み成分が有効であることを、兵庫県立人と自然の博物館(三田市)の橋本佳明・主任研究員(62)が実験で突き止めた。ヒアリは2017年に国内で初確認され、水際対策が課題。ワサビ成分を含むシートを梱包(こんぽう)材として使い、侵入を未然防止できる可能性がある。国立環境研究所(茨城県つくば市)などと共同研究を進める方針だ。 ワサビなどの辛み成分「アリルイソチオシアネート」は防虫や抗菌効果があるが、揮発性の高さなどから効用が持続する使い方は難しかった。しかし、成分が徐々に放出されるようにしたマイクロカプセルを使い、東大阪市のベンチャー企業がシート状の防カビ剤などに製品化。アリ学が専門の橋本研究員はこのシートを標本の防虫用にと考えたが、「ヒアリに効果があるのでは」とひらめいた。
葉を運ぶハキリアリ。米ノースウエスタン大学提供(2019年1月22日提供)。(c) Thomas BOCHYNEK / Northwestern University / AFP 【1月24日 AFP】ハキリアリは互いにコミュニケーションを一切取り合うことなく、食物や資材を数百メートルにわたって運ぶための道づくりをしているとの研究結果が23日、発表された。一部の昆虫社会がどのような方法で組織的に活動しているのか、研究者らに再考を促す成果だという。 ハキリアリの各コロニーは毎年、森林の地表面から全長約3キロ近くに及ぶ道を切り開くが、道の構築と維持のために平均で1万1000時間もの時間が費やされると考えられている。 中南米を原産とするハキリアリは、互いにコミュニケーションを取り合い、異物を除去したり葉を切り取ったりする作業に専門のアリを割り当てることで、巨大なプロジェクトを組織しているとこれま
基礎生物学研究所と中部大などの研究チームがホタルのゲノム(全遺伝情報)を解読し、遺伝子のコピーミスが繰り返されたことによって、ホタルが光る能力を獲得したことが分かったと、16日付の国際科学誌電子版に発表した。多くの生物が持っている脂肪酸代謝酵素の遺伝子が、発光に関わる遺伝子の起源だったとしている。 光る生物はホタルのほか、魚類や軟体動物、キノコなど多岐にわたり、ホタルの成虫の発光は求愛行動と考えられている。中部大の大場裕一准教授(発光生物学)は「ホタルの分析をきっかけに、発光生物の進化の歴史が分かるのでは」と期待している。
くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
by darin ashby 発情中のイルカがボートや人々に接触し、中には水泳中の人が海岸に戻れなくなり救助されるケースも出てきたとして、フランスのブルターニュ地方で水泳禁止令が出されました。 Swimmers warned to avoid 'randy' dolphin who likes rubbing himself against them | The Independent https://www.independent.co.uk/news/world/europe/dolphin-zafar-brittany-waters-france-warning-le-telegramme-a8509901.html Sexually frustrated dolphin named Zafar terrorises tourists on French beach https://
形態[編集] 体長は11.5-14mm。体は細長い楕円形、触角は短く、鋭い口吻を持つ。前脚、中脚はやや短いが、水生肉食カメムシ類の特徴である鎌状に近い形で、獲物を捕らえるために使われる。水中でうまく泳ぐために後脚は遊泳脚として発達している。 灰黄色で黒色の斑点があり、ビロードのような光沢を持つ。黄色い部分は北に行くほど広く淡色である。水中では体表面に空気の層を保持するため、銀色に見える。幼虫は、翅がなくて真っ白の腹部がよく目立つ。頭部・胸部に続く腹部が相対的に小さいので、頭でっかちに見える。 生態[編集] 池や沼などの水中に見られる。普段は背面を下にして泳ぐ。水中で、体を水平にして泳いでいるか、水面の下に、頭をやや下げて静止していることが多い。飛ぶときはひっくりかえってから飛び立ち、灯火にもやってくる。 他の水生肉食カメムシ類(タガメ、コオイムシ、ミズカマキリ、タイコウチなど)と同じように
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