フジツボを知る フジツボは、しばしば貝類と勘違いされますが、実は、甲殻類に属するエビやカニの仲間です。意外と知られていない生き物としてのフジツボの魅力をご紹介します。

こんにちは!大水槽担当の明石です。 またまた水槽であるものを拾ったのでご紹介します。 今回紹介するのは…これ!! ナニコレ~~‼‼ 水槽の中に20数個の謎の物体が転がっていたのです。 「多分、何かの卵や。」という推測の元、図鑑で調べてみると、これはヌタウナギの卵であることが分かりました。 大きさは2㎝ほどで、黄色いカプセルのような形をしています。 そして両先端にポショポショとしたエノキのようなものが付いています。 私自身初めて見たのでとてもビックリしたと同時に「孵化させたい‼ヌタウナギの赤ちゃんを見たい‼」という気持ちが湧きました(おそらく当館で初の産卵です)。 このまま水槽に置いておけば、他の魚たちに食べられたり潰されたりする可能性があるため、バックヤードの水槽に移動させました。 さらに観察しやすいように、そして流れていかないようにザルにまとめて入れました。 このあと不思議なことが起こっ
ずいぶん長い間、話題に上がらなかったので不思議に思っていた方もおられたかもしれませんね。書く暇が無かった訳ではないんです。もちろん秘密にしていた訳でもありません(笑)。 実は、高濃度酸素飼育で30グラム目前まで成長した幼虫2頭の羽化をずっと待っていたんです。もちろんこの2頭は今まで飼育した中で一番大きく成長した期待の幼虫。羽化してくれれば間違いなく自己ベストとなるはずでした。 そう。なるはずだったんです・・・・。 しかし、羽化どころか蛹化することもできませんでした。 なかなか蛹化しない事を心配しながらも、それでもあきらめずにいたんですが、先週1頭が動かなくなってしまい、そして黒ずんでしまった姿を見て、とりあえず今回の実験に終止符を打つ事を決意いたしました。
山形県の庄内自然博物園構想事業の学習交流拠点である「鶴岡市自然学習交流館ほとりあ」が駆除したザリガニを使った、アメリカザリガニ粉末「ざりっ粉」のモニター募集というのをやっていたので、ちょっと応募してみた。 www.city.tsuruoka.lg.jp http://www.city.tsuruoka.lg.jp/seibi/kankyo/nature-forestculture/zaricco2020.files/zari_c.pdf 届いたのがこちら!かっこいい! 資料によると、ザリガニを洗浄して、茹でて、乾燥して、粉末にしたものだそうです。 「微」と「粗」ってなんだろう? 開けてみると確かに「微」と「粗」。 「粗」は乾燥した唐辛子かと思うほどの粗さ。本当に粗い! 香りはテナガエビの唐揚げとか、かっぱえびせんっぽい。おいしそう。 舐めてみると泥臭さもなく、ザリガニの味がしっかりする。ポ
記事内の商品を購入頂くと運営者に手数料が入ることがありますが、それが紹介する商品に影響することはありません。 ビワマスとは ビワマスは滋賀の琵琶湖にのみ生息している希少な魚です。 生態はヤマメやアマゴとよく似ており、かつてはアマゴと同じ魚だと思われていたそうですが、外見や生態、遺伝情報が微妙に異なっていることから、現在はヤマメやアマゴとは違う種類に分類されることが多いようです。 ヤマメやアマゴは河川で生活し、その一部が海に降ってヤマメはサクラマスに、アマゴはサツキマスになります。 河川で生活するヤマメ 海に降ったヤマメ(サクラマス) ビワマスの産卵 ヤマメが海に降りてサクラマスとなって大きくなるのと違い、ビワマスは琵琶湖を海のように使って大きくなります。 ヤマメやイワナの多くが河川に残って生活するのと異なり、ビワマスはその全てが琵琶湖へと降ります。 そして産卵期である10月~12月になると
博士(理学)。筑波大学 生物科学研究科 生物学専攻 博士課程 修了。慶應義塾大学 法学部 生物学教室 嘱託助手、筑波大学 生物科学系 助手、日本大学 生物資源科学部 専任講師などを経て現職。尾索(被嚢)動物、とくに群体性ホヤを対象に、外被組織である被嚢の多様な構造と細胞機能について、主に形態学的なアプローチで研究。最近は、藻類と共生する群体ホヤの分類・分布と、幼生による共生藻運搬機構に注目している。日本動物学会、アメリカ顕微鏡学会、沖縄生物学会などに所属。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果
博士(理学)。琉球大学大学院 理工学研究科 博士後期課程修了。琉球大学大学院 理工学研究科 博士研究員、琉球大学 農学部 与那フィールド ポスドク研究員などを経て現職に。熱帯から温帯にかけて分布する哺乳類媒植物(主にマメ科トビカズラ属)の送粉生態や、琉球諸島に生息している動物の生態について研究中。ケナガネズミに関しては、食性、樹洞利用様式、繁殖行動などの基礎生態を研究している。2018年度に日本植物学会若手奨励賞、2019年度に日本哺乳類学会奨励賞を受賞。 普段めったに出会うことのない希少な生き物たち。身近にいるはずなのに、誰にも振り返られなかった生き物たち――。そんな「文字通り珍しい生き物」「実は詳しく知られていない生き物」の研究者にお話を伺う連載企画「珍獣図鑑」。 研究者たちと生き物との出会いから、どこに魅了され、どんな風に付き合っているのか。そしてもちろん基本的な生態や最新の研究成果
触角の長いカミキリムシ類のなかまで、大きさ16mm程度、体は全体に金属光沢のある紫藍~緑藍色で非常に美しい色彩をしています。 名前の示すとおり触角にはよく目立つ「房ヒゲ」を生やし、食草はユウスゲ。 大陸草原生のカミキリ(日本700種の中で食草が草本なのは10種)。現在蒜山は日本でも数少ない生息地ですが、蒜山でも特定の場所に少数しか生存していません。 蒜山地域ではフサヒゲルリカミキリの生息地である草原維持のため、春にはボランティア団体「山焼き隊」によって山焼き、日本チョウ類保全協会により、個体数調査や保護活動が継続されています。蒜山自然再生協議会も日本チョウ類保全協会の協力を得ながら、個体数の増加につながるように初夏の草刈りを実施したり、餌となるユウスゲの苗に育成・草原への植栽を行っています。
A54 Kuba, M. J., Byrne, R. A., & Burghardt, G. M. (2009). A new method for studying problem solving and tool use in stingrays. Animal Cognition. (DOI:10.1007/s10071-009-0301-5) エイ(Potamotrygon castexi)における問題解決と道具使用を研究するための新方法 軟骨魚類の認知能力をテストすることは、高次脊椎動物の認知機能の進化的起源を理解するうえで、重要である。われわれは、アマゾンタンスイエイ(Potamotrygon castexi)を5個体用いて、学習課題と問題解決課題をおこなわせた。管テスト装置を開発して、単純だが洗練された手続きを用いることで、水生動物のもつ認知能力をテストした。5個体ともすべて
This article is about animals. For tool use by robots, see Industrial robot. A crab-eating macaque using a stone Tool use by non-humans is a phenomenon in which a non-human animal uses any kind of tool in order to achieve a goal such as acquiring food and water, grooming, combat, defence, communication, recreation or construction. Originally thought to be a skill possessed only by humans, some too
スズメバチの攻撃を防ぐため、ミツバチは工夫をこらした多様な戦術を編み出してきた。(PHOTOGRAPH BY SATOSHI KURIBAYASHI, MINDEN) 東アジアのミツバチは、天敵であるスズメバチの際限のない攻撃を迎え撃たなければならない。スズメバチは集団でミツバチの巣に襲いかかり、まず、遭遇したすべてのミツバチの頭部をかみ切る。それから巣を占領して、ミツバチの幼虫を時間をかけて食べつくすのだ。 スズメバチから身を守るため、トウヨウミツバチ(Apis cerana)は、進化の過程で工夫をこらした多様な戦術を編み出してきた。侵入者を取り囲んで熱で蒸し殺す「熱殺蜂球」も、そのひとつだ。 だが、ベトナムで行われた新たな調査では、さらに風変わりな戦術が発見された。巣の入り口に動物の糞を塗るという方法だ。 黒い物体の正体 この「糞の塗りつけ」は、スズメバチを撃退するだけではない。これは
アフリカの穀物生産に大きな被害を与える寄生植物ストライガ 人口の増え続けるアフリカでは、食糧不足が非常に深刻な問題となっています。しかしその大きな原因が、ある雑草によって引き起こされていることはあまり知られていません。それは、別名「魔女の雑草」と呼ばれ恐れられるストライガという寄生植物です。 ストライガは、トウモロコシやソルガムなどアフリカの主要穀物に寄生してそれらを枯らせてしまい、その被害額は年間1兆円にものぼるともいわれるほどの大きな問題を引き起こしています。今回のコラムでは、ストライガを撲滅してアフリカの食糧問題の解決を目指す私たちの研究活動を紹介したいと思います。 ストライガは、ソルガム畑一面にピンクの花を咲かせていた。2019年7月、ケニアにて撮影。 寄生植物とはどんな植物? そもそも寄生植物とはどのような植物なのでしょうか? 私たちがよく知る植物は、地面に根を張り、光合成によっ
著: 玉置 標本 肉食用としてのイメージがないダチョウだが、その可能性を信じてダチョウ肉を宣伝・流通させる会社を9年前に立ち上げ、ついには自らがダチョウ飼育のモデルケースとなるべく、茨城県筑西市で牧場を始めた知り合いに会ってきた。 その加藤貴之さん(33歳)の考えでは、ダチョウは環境負荷が少なく、サスティナブル(持続可能)な家畜であり、食べて大変おいしいそうだ。そんなに都合がいい動物なら、すでにメジャーな存在となっていそうなものだが、現状ではワニ肉や大豆ミート、あるいは昆虫食よりもマイナーかもしれない。 ダチョウの魅力とはどんなものか、そして生産と消費が拡大しないのはなぜか。可能性と問題点をじっくり聞かせてもらった。 ダチョウ肉の可能性に掛けて、ダチョウ専門のPR会社を設立私が加藤さんと知り合ったのは今から7年前。当時26歳の青年だった加藤さんとお会いしたとき、「ダチョウの肉を売る人だけあ
花王株式会社(社長・澤田道隆)パーソナルヘルスケア研究所・マテリアルサイエンス研究所は、肌上に低粘度のシリコーンオイルを塗布することで、蚊が肌にとどまらず、吸血を阻害できることを明らかにしました。これは、従来の忌避剤(虫よけ)とは異なり、蚊の脚がもつ微細な構造に着目し、肌表面を蚊の嫌う物性に変化させることによって蚊をとまらせなくする新しい着眼点の蚊よけ技術です。 蚊は、感染症を媒介することによって、地球上で最も人類を殺している生物です。花王は、中期経営戦略で「未来の命を守る会社になる」という方向性を示しています。この技術を応用し、蚊を媒介とした感染症から人々を守ることに貢献していきたいと考えます。 今回の研究成果は、Nature Researchの電子ジャーナルScientific Reportsに掲載されました*1 。 * 1 Iikura, H., Takizawa, H., Ozaw
九州大学(九大)、熊本大学(熊大)、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、神戸大学(神大)、千葉工業大学(千葉工大)、早稲田大学(早大)の6者は12月8日、高温で乾燥した時代として知られる中生代三畳紀(約2億5190万年前~約2億130万年前)の中で、後期の約200万年間(約2億3200万年前の前後100万年)にわたって劇的に降雨量が増加した“雨の時代”こと「カーニアン多雨事象」は、非常に大規模な火山活動が引き金となって起こったことを明らかにしたと共同で発表した。合わせて、火山活動の活発な時期に雨の時代が訪れたことで、海洋での生物群の大量絶滅や、陸上での恐竜の多様化といった生態系の変化も同時に引き起こされた可能性があることも発表された。 同成果は、九大大学院 理学研究院の尾上哲治教授、同・奈良岡浩教授、熊大大学院 自然科学研究科の冨松由希大学院生(九大委託研究生)、JAMSTECの野崎達生グ
5月の終わり頃、私は首が痛くなるくらい上をむいて歩いていた。トネリコをさがしていたのだ。 何度も聞いたことのある名前なのに、トネリコがどんな木でどんな葉をもっているのか、私は知らなかった。英語で言えばAsh。その若い実を、私は探していた。 今までみたことのない木を探し、葉を確認し、その若い実を食べるのはなかなか勇気のいることだ。多くの植物は身を守るために毒や薬効を持っているし、ましてや、私はこの年まで、森の中の木々の名前を全く知らないできたのだ。何度も図鑑をみて、ネットの写真をみて、トネリコを探しながら歩く。特に、実がなっているトネリコ。 トネリコの実は特徴のある形をしていて、keyと呼ばれる。 みてみればわかる。鍵束がジャラジャラとぶら下がっているようにみえる、これが、トネリコの実だ。Ash keys——トネリコの鍵。 5月のこの時期に出てきたばかりのトネリコの若い実を、何度か茹でこぼし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く