自民党の谷垣禎一総裁は19日の会見で、菅直人首相が電力会社から送電部門を切り離す「発送電分離」を検討する考えを示したことについて「自民党政権の時にもかなり議論した。メリットもデメリットもあり、なかなか難しい問題だ」と語った。 谷垣氏は、自らの意見は明確にしない一方で菅首相の発表の仕方をやり玉に挙げ、「行き詰まると、もっと大きい花火をぶち上げて人の目をひきつける目くらましだ。打ち上げた時はあっと驚くが、だんだん馬脚をあらわしてくる」と批判した。 菅内閣への不信任案について、5月下旬の主要国首脳会議(G8サミット)に首相が出席する前に出すべきだとの声が党内にあることについては「視野を広く色んなことを考えている」と述べるにとどまった。