愛媛県の中村時広知事は28日の定例記者会見で、定期検査中の四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、ストレステスト(耐性検査)の1次評価だけでは再稼働は認められないとの意向を示した。 中村知事は従来、〈1〉国の安全基準の見直し〈2〉四国電力の安全対策の徹底〈3〉地元住民や自治体の了承――を再稼働の条件として主張。ストレステストについては「国が自信を持って『安全』と言い切れるものなのか、担保を取らないと安心できない」とした。 また、全国最多の13基の商業用原発を抱える福井県の西川一誠知事も、同日の定例記者会見で、ストレステストについて「(福井県が国に求めている新たな安全基準の要素が)含まれているように見えない」と述べ、再稼働の判断材料にならないとの考えを改めて強調した。