枌谷さんは、BtoBマーケティングやUX/UIデザインを得意とするWeb制作会社、株式会社ベイジのデザイナー兼経営者。元々は営業出身という異質なバックグラウンドを持つ枌谷さんが、どのようにしてデザイン×経営というキャリアにたどり着いたのか。デザイナー職ではない方にも、キャリアの選択肢としてご覧いただけるお話をお届けします。
ReDesigner Magazineでは、さまざまな組織・企業で活躍するデザイナーのキャリアをご紹介しています。今回お話を伺ったのは、株式会社サイバーエージェントの執行役員でクリエイティブ統括室室長の佐藤洋介さん。大手印刷会社でWeb制作を経験したのち、サイバーエージェントへ入社し、クリエイティブ統括室を設立されています。デザイナーでありながら執行役員として経営陣と肩を並べる佐藤さんに、組織の上層部でのデザイナーの在り方について伺いました。
今年の3月3日、web系ではとてもメジャーなイベントであるCSS Niteに登壇させていただきました。いきなり大トリで、登壇者の中で最も長い100分の時間をいただきました。300名ほどの聴講者の前でお話しするのは私としても初めての経験でした。 この時の動画とスライド(PDF)は、このフォローアップページに公開されています。 取り上げたテーマは『10人のweb制作会社が代理店に頼らず自社サイトだけで年間400件超の依頼を獲得するまでに実践したこと』です。 上記リンク内をご覧いただくと分かるように、与えられた100分間の登壇時間に対し、私は270ページを超えるスライドを用意しました。一般的にいわれる適量を遥かに超えている、好ましくないとすらいえる分量です。 なぜこのような膨大な量のスライドを用意したのか、という話をここではしたいと思います。 「理想的な登壇スライドは?」と聴かれて多くの人がイメ
新入社員のこばかなさんが、「こばかなスケッチ」という自分企画を頑張っている。THE GUILDでの日々の仕事と、読書で学んだことを、一枚のスケッチにまとめるチャレンジだ。 彼女のスケッチが溜まってきたので、復習とサポートを兼ねて、解説を書いていきたい。第二回はこの絵。 行動 = 動機 × 実行能力 × きっかけ今回のこばかなさんのイラストは、「フォッグの消費者行動モデル」という概念モデルだ。ざっくり言うと、ユーザーが行動を起こすために必要な3条件を示している。 このモデルでは、「ユーザーが何かアクションを起こす」条件を、 B = MATという、とてもシンプルな式で表現する。 その意味は、「行動(Behavior)」には、「動機(Motivation)」と「実行能力(Ability)」があるタイミングで、「きっかけ(Trigger)」が訪れなければならない…というものだ。 ・動機(Motiv
Design Div.マネージャーの長岡です。私は先日、京都で開催された『「FISH & TIPS」for Web Creators ~片手でつまめるオイシイTIPS~』というイベントに登壇させていただきました。 なぜビジネスの現場においてデザインが重要視されるようになったのか。従来と未来のデザイナー像、グッドパッチのUXデザインのプロセスなど、登壇内容を元にご紹介したいと思います。 はじめに 現在、デザインをする前のプロセスの重要性が高まってきています。 ユーザー体験の向上への理解、それらが与えるマーケットへのインパクトが注目される中で、これからのデザイナーはどのようなスキルを身につけ、どのようなことにチャレンジしていくべきか?どのように領域を広げていくべきか?また、UXやフィールドリサーチ・コンサルティングといった、より上流へ踏み込むことへの意義や重要性とはどんなところにあるのか。そし
ここ最近の市場動向を見てみるとヒットしている商品やサービスに一貫した共通性が見られる。それは、どれもがユーザーや顧客に対して最もふさわしい利用体験を提供しているということだ。 プロダクトをスペックや性能で選ぶ時代が終焉を迎え、利用した際に具体的な何を得られるかがプロダクトの成功を左右する最も重要なファクターなってきている。 それは言い換えると、商品自体にお金を払う時代が終わり、ユーザーは”経験”に価値を見いだすようになったとも言える。 ハードウェアやソフトウェアも全てサービスへの変換され、全てのプロダクトがユーザーへの価値を提供するためのサービスに変わってきている。そして、優れたサービスを提供するには、おのずと優れた顧客体験を提供する必要が出てくる。 言い換えるとそのプロダクトの種類や内容に関わらず、どんなものでも顧客に提供する利用体験=ユーザーエクスペリエンス (UX) こそが最重要課題
何年か前にUXデザインという言葉が世に出始めてから、WebやITなどの業界では随分と一般的な言葉になってきました。僕もUIデザイナーの端くれとして、その辺の情報については極力ウォッチしているつもりですが、最近のUXデザイン界隈の情報について少し違和感を感じる時があります。 それ、ユーザビリティの話じゃない?多くの会社さんがプロダクトの品質を上げようと、ユーザ調査をしたりモックアップを作ったりと素晴らしいプロセスを踏みながら毎日デザインや開発を頑張っているのですが、どうも最近聞く話がUXというよりはユーザビリティ改善の話なのではと思う時が時々あるのです。 もちろん、ユーザビリティもUXを構成する一要素だと理解していますが、一要素なだけであって、それだけでUXを説くには不十分です。そして、それ以外の要素についてもちゃんと考慮される必要があります。社員全員で良いプロダクトを作ろうという熱意は本当
ひとつのデザインが事実上の標準となり、その後の基本パターンを変えてしまうことがあります。変わった後ではそれが当たり前となってしまい、その標準に始まりがあったことなど誰も気にしなくなるのです。また振り返ってみたとしても、それがなかった頃の感覚に立ち戻ることはできないので、もはや何がどう新しかったのかを実感することは難しいのです。 2007年に iPhone が発売され、その一年後に日本で iPhone 3G が発売されてから今日(2018年7月11日)でちょうど10年が経ちました。この10年間でスマートフォンやそのアプリを介したオンラインサービスは瞬く間に普及し、私たちのモバイルコンピューティング、コミュニケーション、ソーシャルメディア、Eコマースなどの態様が大きく変化したのは周知のとおりです。 iPhone のデザインは多くの面で新しいものでした。そしてその大部分がその後のスマートフォンの
株式会社FOLIO CDO(Chief Design Officer)の広野です。 この度、オンライン証券サービス「フォリオ」の正式リリースに伴いまして、思い切ったリブランディングをおこないました。 ビフォーアフターはこちらです。 ご覧の通り、今回のリブランディングプロジェクトはいわゆる「ロゴリニューアル」に留まらず、サービスを提供する上でのスタンスを改めて定義し直した、新たなブランドとしてのフォリオを再誕させることになりました。 パット見のビジュアルでいうと、安心を感じさせる「青」から、躍動感のある「赤」に変わるのですから、FinTech系スタートアップとしてはかなり挑戦的なリブランディングのようにも思われるかもしれません。 ここまで辿りつくのに紆余曲折ありましたが、包み隠さずリアルな8ヶ月の軌跡をここに記したいと思います。 【目次】 1. 危機感 2. 幕開け 3. 壁 4. 光 5.
From today, Mercari has a bold, inclusive new look for the UK and a new design system you can see live on iPhone and Android. We think it’s kind of a big deal. Started in Japan now we’re hereLet’s rewind 12 months. Mercari, the number one marketplace in Japan, lands in London along with the red box that is its iconic logo, eager to be picked up at baggage claim and introduce itself to the UK. Make
これは私が最近よく訪問する日本橋駅直結の商業ビル、東京日本橋ビル内のエレベーターのボタンです。 唐突に質問ですが、このボタンで操作ミスを起こすポイントがあるとすれば、それがどこだか分かりますか? 説明が必要と思いますが、このビルは7Fがオフィスロビーになっています。駅直結のB1と1Fからは7Fまで直通するシャトルエレベーターがあり、全員7Fで一度降り、セキュリティチェックをし、23Fより上にあるオフィスフロアに入ります。そのオフィスロビーとオフィスフロアを行き来するためのエレベーターのボタンがこれです。 ボタンが23Fから30Fまでしかなくて、下に大きく7Fのボタンがあるのは、そういったビルの構造からです。 私と同行したディレクター(26歳)は、打ち合わせが終わってオフィスフロアからオフィスロビーに帰る際に、操作ミスをしました。それも1度だけでありません。次の打ち合わせの帰りにもまったく同
文字をぴったり揃えたのにしっくりこない、正方形なのに長方形に見えてしまう、シャドウを与えていないのにぼんやりとシャドウが見える、ボーダーを加えただけなのに塗りも変わったように見える、そんな経験はありませんか? WebサイトのUI、アイコン、ロゴ、イラストなどでデザインしている時に誰しも経験したことがあると思います。これらの原因は目の錯覚によるもので、その仕組みを理解することで困惑されることなく、効果的に利用することもできます。 11 Optical Illusions Found in Visual Design by Balraj Chana 下記は各ポイントを意訳したものです。 ※当ブログでの翻訳記事は、元サイト様にライセンスを得て翻訳しています。 三角形の交点による錯覚 垂直の水平方向による錯覚 明度による錯覚 奥行きによる錯覚 格子による錯覚 コントラストによる錯覚 カラーによる錯
デザインの世界で現れるトレンドには波がありますが、一度過ぎ去ったトレンドが再びやってくることがあります。 絵画における前衛芸術や、プロダクトデザインにおけるポスト・モダン作品などが挙げられますが、Webデザインの世界においてもフラットデザインと呼ばれる表現様式が再来したことがありました。 そして、もうひとつ盛り返しているトレンドがあります。 それがグラデーションを使ったデザインです。 画像全体にかけるオーバーレイ部分に大胆にグラデーションをかけることもあれば、UI要素にかすかにテクスチャーとして採用する場合もありますが、特定の2色をつかったグラデーションエフェクトは今もなお健在です。 しかし、Microsoft Wordでワードアートにかけるようなオーバーレイとは違った使い方もします。 今回は、グラデーションを取り入れるときに知っておきたいことをご紹介します。 グラデーションを取り入れる際
こんにちは、スワンです( 'ω') noteではしばらくご無沙汰してたのですが、今回激戦を極めた「UI Crunch #13 娯楽のUI」に奇跡的にnoteレポート枠で受かったので、花金に早々に仕事を切り上げてご機嫌でイベントに行ってきました。 噂によると倍率40倍近くだったそうで「全盛期の東京芸術大学の受験倍率かよ」って突っ込みたくなりました(笑)ありがたい機会をゲットしたとともにいけなかった方々にこの興奮を還元するべくゴリっとイベントレポートをまとめてみようと思います。 前がき私事ですが、ちょうどこの春で働く環境が変わり、株式会社メルペイでデザイナーとして働くことになりました。社会人になって初めての、自分を取り巻く「場所」や「人」が大きく変わる体験。そしたら、まだ働き始めて本当に間もないのだけど「場所が変わるとこんなにも入ってくる情報の種類が変わってくるんだな〜」という予想外の驚きが
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