著者プロフィール:新崎幸夫 南カリフォルニア大学のMBA(ビジネススクール)在学中。映像関連の新興Webメディアに興味をもち、映画産業の本場・ロサンゼルスでメディアビジネスを学ぶ。専門分野はモバイル・ブロードバンドだが、著作権や通信行政など複数のテーマを幅広く取材する。 既報のとおり、米Microsoft(MS)が米Yahoo!に対し446億ドルの買収提案を行った。IT業界を震撼させる超大型合M&Aが浮上したが、気になる点も見られる。このM&Aがうまくいくのかどうかについて、疑問符が付くからだ。 そもそも今回の提案は、MSがYahoo!を「買収すると発表した」ものではない。「買収したいという“意志”を持っていることを発表した」ということで、失敗する可能性も十分にある。M&Aでよくあるケースといえば、当該企業が投資銀行を交えて密かに話し合いをもち、水面下で条件などがまとまったあとで「M&Aや