「遠藤諭の『コンテンツ消費とデジタル』論」とは? アスキー総合研究所所長の遠藤諭氏が、コンテンツ消費とデジタルについてお届けします。本やディスクなど、中身とパッケージが不可分の時代と異なり、ネット時代にはコンテンツは物理的な重さを持たない「0(ゼロ)グラム」なのです。 本記事は、アスキー総合研究所の所長コラム「0(ゼロ)グラムへようこそ」に2012年6月7日に掲載されたコラムを、加筆修正したものです。遠藤氏の最新コラムはアスキー総合研究所で読むことができます。 「ケータイが普及してカップ麺の売り上げが落ちた」という議論があったのをご存知だろうか? カップ麺を食べながらテレビを見ていたのが、ケータイを使いながらテレビを見るようになったからという理屈だった。「ホントかいな?」と思っていたのだが、一般社団法人 日本即席食品工業協会のデータを見ると、たしかにiモードなどが定着した2000年代半ばに