記者会見で謝罪する惣脇宏・独立行政法人大学入試センター理事=21日、東京都目黒区の大学入試センター(宮川浩和撮影) 「わざわざ来たのは(受験したいという)意思表示じゃないのか」。トップが抱いた当然の疑問がミス発覚の発端だった。再試験の会場に来た受験生を追い返すという、あきれるようなミスを犯した大学入試センター。受験生の人生を狂わせかねないずさんな対応にセンター側は謝罪を繰り返したが、試験会場の大学とは説明が食い違い、迷走ぶりが際立った。 21日朝、試験会場の東京国際大(埼玉県川越市)に、事前に意思確認ができていなかった受験生が来たが“門前払い”した、との報告を受け、センターの吉本高志理事長は慌てて受験生と連絡を取るよう指示。受験意思を確認した上で埼玉県からJR埼京線で新宿駅まで来させ、その先は車でセンターに移動させた。 大学は「センターには不信感を覚える」と不満をあらわ。21日夕にセンター