7日起きた地震はマグニチュード(M)7.3と、6434人の犠牲が出た阪神大震災(平成7年)と同じ規模のエネルギーを持っていた。専門家は、震源が牡鹿(おしか)半島の東約240キロの海底と離れていたことに加え、揺れの周期が短かったことから被害が軽微だった可能性があるとしている。 防災システム研究所の山村武彦所長によると、今回の地震は、東日本大震災で壊れ残った「正断層」タイプのプレートのずれによる余震とみられる。宮城県などの住民は「大きな横揺れが1分ほど続いた」と証言しているが、これは「震源地が遠く、陸地に届くまでにエネルギーが減衰したため」と説明する。 直下地震だった阪神大震災は今回の地震とは対照的に、揺れた時間は13~14秒と短かったが、縦揺れが激しく、被害を決定づける重要な要素の「揺れの周期」が1~2秒と長かった。 こうした長い周期は「キラーパルス」と呼ばれ、共振現象から建物の倒壊を起こし