中小企業白書の定義によると… 「調達手段にコストの差があるのなら、企業は調達手段をミックスして選択するより、 コストの低いものから順番で選択する」 具体例として… 一般に企業が設備投資を行おうとする場合は「内部資金」(いわゆるキャッシュフロー) と借入れ等の「外部資金」の2通りの方法がある。 金融市場が完全であれば、調達コストに差が無く、 企業は内部資金や外部資金といった調達方法を問わない。 しかし情報の非対称性があり、企業側と外部の貸手等との間にエージェンシーコストが 発生する場合、理論的には「内部資金」、「借入」、「増資」の順番に 資金調達方法を選ぶと、説明しています。 情報の非対称性とは、 「ある経済主体とある経済主体が、取引や契約などの何らかの関係にあるとき、 一方の経済主体が他方の経済主体よりも多く情報を持っている」 つまり、「情報が偏在していること」をいいます。 エージェンシー