小学生向けの辞書が急伸 火付け役は「学習法」 2007年07月12日 電子辞書の普及と少子化の影響で売り上げが減り続けている紙の辞書の世界に、最近、「異変」が起きている。小学生向けの国語辞典や漢字辞典の売り上げが大きく伸びているのだ。子どもに辞書を徹底的に引かせる学習法が、注目を集めているためらしい。 昨年10月、ベネッセコーポレーション刊『チャレンジ小学国語辞典』が、ある書店チェーンのPOS(販売時点情報管理)データで突然、前年同月の2倍近い実売数を示した。「辞書が売れる時期でもないのに……」と調べたところ、9月に出た深谷圭助・立命館小学校教頭の著書『7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる』(すばる舎)の影響ではないか、ということがわかった。深谷さんは自ら実践してきた「辞書引き学習法」を提唱している。 これは(1)ことばに関する興味が最初のピークを迎えている小学1年生から辞書を引かせる(2