百合ブームの隆盛 「マリみて」で急速に盛り上がった百合ブームは、まだ衰えることを知らないようです。一介のレズビアンの目から見ると、この百合ブームにはいい面も悪い面もあるような気がします。ジャンルが熟成して棲み分けが進めば悪い面も減ってくるのかな、とも思うのですが、本日のエッセイのテーマはこの百合ブームの功罪についてです。 百合ブームの「功」の部分 まず、女の子同士の関係を描いた創作物が増えたこと。どっちを向いても凡百の男女間ラブストーリー(または男男間ラブストーリー)ばかりという状況に、「男になんざドキドキしねーんだよっ!」と思っていた身としては、砂漠でオアシスに出会ったような思いがします。本屋に行ってもDVDを見ててもネットしてても女×女ストーリーの物を普通に見かけるというのは、もう本当に夢のようです。 そして、作品の全体量が増えるということは、ジャンル全体の質も向上するということです。