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ブックマーク / spqr.hatenablog.com (3)

  • 「2つの使用人問題」を巡る19世紀末時点での女主人の見解 - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

    英国メイドの終焉を語る際には、「使用人問題」という言葉は欠かせません。英語では「The Servant Problem」「The Servant Question」と表記するこの問題は、時代によって「何が問題か」という意味が異なりました。 まず、19世紀末までに表面化した大きな問題は「優秀な使用人のなり手不足」です。こちらの見解は主に中流階級の女主人(=メイドの雇用主)の間で強い支持を受け、使用人個人の資質に対する攻撃や不満を含んだものでした。いわく、「昔の使用人は優秀だった」、いわく「メイドの質はひどく、訓練が足りない」など。 もう一つの視点が、同じ「なり手不足」でも、「メイドという職業全体」への需要に対する供給不足という、より高いレベルでの構造的問題を扱うものです。こちらが大きく顕在化し、政府が取り組み始めたのが第一次世界大戦に前後した時代で、1920年代以降はほとんどの場合、個人の資

    came8244
    came8244 2011/06/26
  • 本を書店で初めて売る体験から気づいたこと - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

    コラムは出版したに1日でも長く生きてもらうため、著者に出来ることの第2回目です。を出した著者が何を出来るのかを考えていくテキストです。 初見の方は、上記リンクを先にお読みください。 目次 1.はじめに 2.筆者が自分のをなかなか見つけられない〜ジャンルの曖昧さ 3.新刊の強さ 4.書店にはが多すぎる 5.総論 1.はじめに 『英国メイドの世界』の刊行後、私は配を確認している大書店に出かけました。自分のが売られているのを見て、私は「ただ書店に並べられるだけでは、買われない(買う気が起こらない)と」思いました。 そもそも書店にはあまりにも多くのが並んでいました。「こんなにがあるのに、自分のは見つけてもらえるのだろうか?」と感じたのが、今回のテキストのスタート地点です。 2.筆者が自分のをなかなか見つけられない〜ジャンルの曖昧さ まず、私が訪問したお店のほとんどで、自分の

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    came8244 2011/01/26
  • メイドや執事の労働環境と、階級の違いによる差異 - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

    メモ書きというか、課題出しのようなものです。 「35過ぎて独身でいること」の限界とはなにか こちらをはてぶ経由で読んで、結婚に対する国や時代、立場の違いが興味深くて、感想書きます。 家庭持ちが好まれなかった家事使用人職(private domestic servantのこと) 久我は家事使用人の研究(19世紀イギリス・ヴィクトリア朝を中心)をしているので現代的な視点/課題設定で過去を見るとどうなるのか、その違いと共通項を比較するのが好きです。今回話題になっている、「独身者の方が責任感がない、家庭持ちの方が家族がいるので仕事への責任感がある」との見解、これとまったく逆の価値観が、ヴィクトリア朝以降の家事使用人(執事やメイドなど雇用主の家庭で家事を行う)に当てはまりました。 (2009/11/09追記:「使用人」と「家事使用人」は意味合いが異なります。ご指摘を受け、文末に補足を追記しました)

    メイドや執事の労働環境と、階級の違いによる差異 - ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん
    came8244
    came8244 2009/11/08
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