2005年09月27日10:31 カテゴリMoneyPsychoengineering 弱者救済の経済学序章 最近の日本の経済分析と提言のラフコンセンサスを取ってみると、 経済格差は徐々に広がっている しかし、経済格差の拡大そのものは悪くない。むしろ「悪平等」が減ってよい 問題は、その格差の固定にある という風にまとめられるが、最後のc.に対する対処(相続税強化、機会「悪」平等の導入など)に関しては、(私も含めて)丁寧に論ぜられているが、その前の前提、「機会は平等であるべきである」のはなぜかというのは「あまりに当たり前過ぎて」か解説されていない。 とはいうものの、この「機会平等」というのは歴史的には最近の出来事だ。その「機会平等化」の第一歩である義務教育という名の「国民皆教育」が始まったのは、せいぜい一世紀半ほど前。時期的には「国民軍」の創設と時期が重なっている。「機会平等」は「国民皆兵」
■のまタコについての公開質問状■ 2ちゃんねるという掲示板の管理者をしております西村と申します。「のまタコ」というキャラクターの独自展開を考えており、商標登録とグッズ展開にあたり何も問題がないことを確認致したくご連絡差し上げました。勝手ではございますが、7日以内でお返事が頂けない場合は黙認されたと解釈させて頂きます。それでは、宜しく御願い致します。 のまタコ説明文 「のまタコ」は、2chのVIP板で生まれました。「のまタコ」は、伝統的な馬の鞍につける水袋の紋章にインスパイヤされてキャラクター化され、VIPPERが今回の風刺にあたって新たなオリジナリティーを加えてキャラクター化したものですが、AVEX様において「浜崎あゆみロゴ」の、Aを用いたロゴマークを使用されることを何ら制限するものではございません。 わたしたちはビジネスを行っておりますから、プロモーションの結果生じた市場の反応に対応して
出版考、ふたつの知、情報の適者生存、金儲け スポンサード リンク ある小さなコミュニティで(議論の刺激剤的な言葉と言う意味合いもあったのですが)、「すべての出版はビジネスであり、金儲けだと考えています」と発言したことで、いろいろやりとりがあり...。 以下の文章を書いたのでブログに多少修正してメモとして残しておこうと思います。文脈から切り離してしまうと意味があるかどうか分かりませんが。 --- 出版。書かれた書物の段階では、ある人から見て高尚な本も低俗な本も、ともに「流通する商品」であると考えます。売れること、読まれること、多くに評価されることが本の価値ということになるのだと私は思っています。 無論、そうでない価値もあるとは知っていますが、現状の出版産業や言説空間の枠組みでは、商品を超えてマスに対して持続的に(=稼ぎながら)、主張をしたいとなると、それは私の定義では一般的な「出版」活動を超
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
日テレ系のドラマで天海祐希が女性教師役で主演する「女王の教室」の最終回が先週末放映された。帰宅が不規則なので、ドラマを見ることはほとんどないのだが、これだけは毎週欠かさず見ていた。視聴率も好調だったようで、平均で15%を超えていたという。 だが、番組放映当初から、天海祐希が扮する「阿久津真矢」という女性教師のキャラクター設定に対して視聴者から苦情が寄せられ、番組スポンサーが提供名の表示を一時とりやめるという事態にまで発展した。というのも、小学6年生のクラス担任のこの女性教師が、成績が下位の生徒に掃除や動物の世話など雑用の一切をやらせるなど、徹底した競争原理、効率主義を教室に持ち込んでいたからだ。誰にでもわかることだが、それは、現代の大人たちが形成している社会の縮図そのものである。 <阿久津真矢語録> 「愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊
先頃ニート対策費として来年度約7億円が投じられることが発表された。しかし案の定ネットではブーイングの嵐。やはり彼らは社会のお荷物なのか? ニートという言葉にはマイナスの意味しかないのか? いやおおむねマイナスだとしても、何かしら良い面があるのではないか? ニートのエリート、いいニート、そんな道もどこかにあるんじゃなかろうか。などというしょうもないことを模索する連載です。 源流を求めると大見得を切ってしまったが、どこまで遡ればよいのやら。シェークスピアに、源氏物語に、古事記に、ギリシア神話に、はたしてニートは登場するのか? そりゃ読んでみりゃわかることだけど、僕には荷が重い。橋本治を読んどきゃ良かったって話でしょうか(違う)。僕の本棚に並んでいる中で、一番「古典」に近そうなのは落語関連の本なので、今回はこの中から探してお茶を濁します。 ご存知の方も多いだろうが、落語には熊さん八っつあんに代
内田樹の研究室: 勝者の非情・弱者の瀰漫 「弱者に優先的にリソースを分配せよ。だが、それを享受する『弱者』は私ひとりであって、お前たちではない」と人々は口々に言い立てる。 この利己的な言い分に人々は(自分がそれを口にする場合を除いては)飽き飽きしてきたのである。 ネット上で小泉改革を熱烈に支持している人たち - 佐々木俊尚の「ITジャーナル」 いずれも、まるで弱者の愚民がファシズムを支持している――といわんばかりの意見である。こうした意見にネット世論は、真っ向から立ち向かっていかなければならないのではないか。 これらの論を読んで思ったのは、弱者って誰よ?って疑問があり、彼らが"弱者"としているのは実は"弱者"じゃないなんじゃないかなあ、と思ったら、その辺りをクリアにしているブログがあった。 千人印の歩行器(walking gentleman) - 弱者切捨て もし、弱者/強者という分類をす
イラクは日本のように米の同盟国になる この記事が事実なら、ブッシュⅡ政権は歴史と社会について全く無知であり、アメリカのイラク統治は完全に失敗すると思います・・・ 1)そもそも日本は、18世紀ごろから、資本主義的な経済を体験しておりました。 それは江戸時代の大阪商人のビヘイビアや、あるいは米相場などを考えればすぐにわかります。その歴史はほぼ欧米に匹敵します。 2)日本はアングロサクソン的な勤勉主義革命を経験しておりました。 それは二宮金次郎、吉田梅岩らを考えてみればわかります。 3)日本は宗教と政治の分離を17世紀に成し遂げておりました。 それは織田信長による「比叡山の焼き討ち」を考えてみればわかります。 4)日本は島国。基本的には同一民族の国家です。 それは明治維新のスムーズさを考えてみればわかります。 5)日本は太閤検地、そしてなによりも「刀狩り」を行っております。 日本の今日の殺人率の
2005年09月17日16:32 カテゴリ投資と経済 富が偏る時代を、どう生きれば良いのか? 日経平均は、13,000円を意識してますね。出来高は20〜30億株とデフレの頃の10倍で、市場のエネルギーも強い。このまま資産インフレが強まれば、賃金だけではなく資産の差が大きく意識される時代になるでしょう。では、どういう人たちが資産を増やすのか?日本は個人の金融資産が1,411兆円もあるんですが、その多くを握っているのは50才以上の人たち。70代より上の人たちが36.0%を、60代が26.0%を、50代が19.3%を持っていて、この合計が73.3%です。団塊の世代がリタイアして退職金を手にするのは、これからなので、個人の金融資産の75%を中高年が持つようになると思います。まずは、この人たちの資産が増えてゆく可能性が高い。 40代は金融資産の10.6%を、30代は6.6%を、20代は1.5%を、そ
賃貸暮らしのわが家の地震対策【揺れから命を守る編】 以前のブログでも記載した、防災の優先順位に基づいて対策を進めています。まだ手をつけられていない部分もありますが、ある程度まとまってきたのでざっくりとご紹介していきます。 優先順位別に改善していっているため、今回は主に地震の揺れ対策がメインになります。…
* 松下幸之助的線形倫理とホリエモン的非線形倫理 「真面目な人がたくさん稼ぐのがいい社会」という倫理観が、何を前提しているのか考えてみる。まず、当然のこととして、真面目な人は社会への貢献度が高く、不真面目な人は低いという前提がある。しかし、前提とされていることはそれだけではない。 真面目さ不真面目さが測定可能である(ある人が真面目であるか不真面目であるか社会的合意が可能) 真面目さ不真面目さは正規分布している(超真面目な人も超不真面目な人も少なく中間が一番多い) ある人の真面目さの程度は連続的に変化する そして、高度成長経済において付加価値を生む為に必要とされる能力は真面目さと相関関係にある。従って、上記三点の特性が、能力についても言えることが暗黙のうちに合意されている。 能力は測定可能である(ある人の能力の程度について社会的合意が可能) 能力は正規分布している(超真面目な人も超不真面目な
トニー・フィッツパトリック『自由と保障』(武川正吾他訳、勁草書房、2005、原著1999) いただきもの(徳田さん、いつもかたじけない)。 (1)現在の社会保障は保険と扶助をくみあわせたシステムが主流になっている。これに対して、全ての市民に権利として一定額の所得を保証するという「ベーシック・インカム」というシステムを提案し、そのメリットを説く書。ベーシック・インカムの特徴は、 保険料の支払いを前提とする保険制度に対して、無償である 資力調査(つまり貧乏であること)を前提とする扶助に対して、無条件である という点にある。 (2)こんなシステムに対しては、当然フリー・ライディングを誘発するものだという批判がなされることだろう。この本もそれは予想し、いくつかの反批判を展開している(第4章)。ただし、それらは、権利論にもとづく規範的なものか、あるいは「そんなにコストはかからないだろう」といったプラ
写真は仏旗のデザインの羊羹です。東京都調布市深大寺住職の谷玄昭師が、天台座主への登竜門とされる戸津説法師に指名されたことを記念して、虎屋に作らせた羊羹だそうです。ゴータミー精舎で檀家さんのミーティングが会ったとき、天台宗の寺庭夫人をされているTさんが差し入れてくださいました。色使いは日本風の仏旗ですが、なかなか美味でした。これの外郎(ういろう)版があったら、毎日でも食べたいかも?? でも考えてみると宗教シンボルを食べちゃうってのは、「敵をやっつける」という意味合いが込められているような(例:クロワッサン)。ま、細かいことを置いとけば、久々に出あった仏教グッズのヒット作でした。 JMM No.340 Monday Edition 2005年9月12日 ====質問:村上龍============================================================
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