格安航空「ピーチ・アビエーション」が、関西の空に飛び立った。 チェックイン端末の不具合で発着が遅れるなどした初日。第1便となった新千歳(札幌)便の乗客は、値段とサービスを見比べて「狭い。でも安いから割り切る」「気軽に旅行できそう」と、それぞれ損得のそろばんをはじいた。 人件費を抑えるため、搭乗手続きをするのは、商業施設「エアロプラザ」の片隅にある端末だけ。100人以上の報道陣でごった返す中、乗客たちが自宅でプリントしたバーコードを端末にかざすと、座席番号と「OOKINI」(おおきに)の文字が書かれた搭乗券が出た。岡山市の男子大学生(21)は、「端末は安っぽいし、スタッフも少ない。あらゆるところで節約している」と驚いていた。 料金は空席の数によって変動し、フライトが近づくと空席を埋めるために値段が下がることもある。第1便も、販売額は1万4780円~4780円とさまざま。ぎりぎりになって最安値