大阪市の橋下徹市長が市当局に指示していた職員による政治活動の洗い出しで、市の報告案の全容が判明した。 計5420万円の公金を投入し、橋下市長が主唱する「大阪都構想」への反論を広報紙やホームページ(HP)に掲載するなどしたことについて「政治活動と疑われる行為で、配慮に欠けた」と総括している。これを受け、橋下市長は今後、政治活動の範囲を示し、職員に禁じる条例を制定する方針だ。 報告案は、市情報公開室が「行政と政治の分離についての見解」としてまとめた。案によると、市は2010年12月号、11年2月号の広報紙「市政だより」で、「市と府の施設が二つあるという見かけだけで二重行政だとするのは誤り」など都構想に異論を唱える記事を掲載。HPでは都構想が争点となった選挙の期間中も同趣旨の記事を載せ続けた。 また、英国のエコノミスト誌の調査で、市が「世界140都市で住みやすい街アジア1位」に選ばれたことを市政