うつ病を血液で診断 広島大、客観指標を発見 2011年8月31日 06:14 カテゴリー:科学・環境 記者会見する広島大大学院の山脇成人教授(右)ら=30日午後、広島市中区 採血することで、うつ病を客観的に診断できる有力な新指標を発見したと広島大大学院医歯薬学総合研究科の山脇成人教授や森信繁准教授のグループが30日、発表した。成果は米科学誌プロスワン電子版に掲載された。 神経細胞を成長させるタンパク質の一つ、脳由来神経栄養因子(BDNF)の遺伝子に起きる「メチル化」という化学反応の程度を調べる手法としては世界で初めてとしている。 グループによると、うつ病は基準に沿って、気分の落ち込みや意欲低下の症状から問診などにより診断されており、明確な指標は未開発。