今春大学を卒業した人のうち就職した人の割合が、昨年より2・3ポイント上昇し63・9%だったことが27日、文部科学省の学校基本調査の速報で分かった。リーマン・ショック後の雇用悪化により下落幅が過去最大を記録した2年前から2年連続の微増。やや改善傾向を示す一方、派遣社員やアルバイトなど安定的な雇用に就いていない人は2割余りの約12万8千人に上った。 調査によると、今春の大学卒業者55万9030人のうち、就職したのは35万7285人で、就職者を卒業者で割った就職率は63・9%だった。 今回は、就職者のうち契約や派遣など正社員でない非正規雇用の調査も初めて実施したところ、2万1990人で3・9%だった。アルバイトやパートなど「一時的な仕事に就いた人」(1万9596人、3・5%)と「進学も就職もしていない人」(8万6638人、15・5%)と合わせ、22・9%が安定的な雇用に就いていなかった。 進学も