「機動戦士ガンダム」(1979年)で評価を得た富野由悠季監督が、翌1980年に監督したテレビシリーズが「伝説巨神イデオン」だ。キャラクターデザイナー、アニメーションディレクター、色彩監督を担当した湖川友謙さんは、放送当時30歳。1982年7月の劇場版「THE IDEON 接触篇/発動篇」公開まで2年以上もの間、「イデオン」に関わり続けた。 放送から40年が経過したいまなお、熱狂的に支持される「イデオン」を中心に、湖川さんに1970年代末~1980年代前半のお仕事、富野監督とのやりとりを振り返っていただいた。 イデオンに対して、なにか不満があるとしたら…… ── 湖川さんが富野由悠季監督作にキャラクターデザイナーとして初めて参加したのは、「無敵鋼人ダイターン3」(1978年)の敵側デザインでしたね。 湖川 そう、最初は全キャラクターのデザインを頼まれていました。ところが1週間ぐらい用事があっ
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