はじめに 菊池誠や大石雅寿らによる「福島安全論」の誤りを指摘する記事を引き続き書いていく。今回は二人の放射線防護の間違った理解を指摘する。 「福島は安全」なのかこの一連のnoteのタイトルで引いているが菊池は「福島は安全」だと何度も書いている。そもそも安全とはどういうものを意味するのだろうか。ICRP勧告には以下のように書かれている。 (38) 確率的影響の確率的な本質及びLNTモデルの特性が,“安全”と“危険”を明確に区別することを不可能にしており,このことが放射線リスクの管理の説明を幾分難しくしている。 LNT モデルの方針上の主な意味合いは,どんなに小さくてもある有限のリスクを仮定し,容認できると考えられることに基づいて防護レベルを確立しなければならないということである。 https://www.icrp.org/docs/P103_Japanese.pdf下で