提言書籍の紹介を兼ねた記事のようだが、明らかに事実と異なる記載があるので記しておく。 >骨折した馬は殺処分という常識を覆した馬主 骨折の程度で治療方法は大きく異なる。そもそも常識を覆すほどの治療なら、獣医師の学会や馬産地、競馬業界で話題になるかと考えるが、このような話は筆者も筆者の周囲も聞いたことがない。 ただし、年々治療の技術は上がっているのは事実だ。また、馬が重度の骨折をした場合、手術等で回復に向けてチャレンジすることはある。しかし、馬自身が多大な苦痛を伴うし、馬は寝続ければ床ずれを起こすし、4本の脚のバランスが崩れれば蹄が腐る蹄葉炎を発症し、苦しみながら死を待つことになる。こういった背景をどの程度理解しているのだろうか。そして、治療費も莫大な金額になる。
ジェネリック・サンデーとして期待された米GI3勝馬 輸入名馬列伝シリーズ第九十二弾は*ジョリーズヘイロー。デビューしたのは3歳の10月と非常に遅かったのですが、そこから無傷の6連勝でドンH、ガルフストリームパークHを制した馬で、さらに5歳時のフィリップ・H.アイズリンHも含めGI3勝をあげた活躍馬でした。ただ日本の生産者としてはその実績よりもあの*サンデーサイレンスと同じ Halo 直仔という血統に注目していたはずで、初年度から安定して100頭前後の牝馬を集めることに成功しました。残念ながら種牡馬として大物産駒を出すことはできず、ジェネリック・サンデーとしての役割を果たすことはできませんでしたが、ダート種牡馬として見ればそれなりには優秀で、18歳で死亡するまでそこそこの牝馬を集めることに成功しました。 続きを読む
2020年の阪神JF、2021年の桜花賞、そして2022年のヴィクトリアマイルを制した「純白の女王」ソダシの現役引退が発表された。 美しい白毛のビジュアルと、凄みを感じさせる強さでファンを魅了しつづけた。 父は芦毛のクロフネ、母は白毛のブチコ、母の父は鹿毛のキングカメハメハ。 言わずと知れた、シラユキヒメを「牝祖」とする白毛一族から出た一頭である。シラユキヒメがノーザンファームで生まれたのは1996年4月4日。父は青鹿毛のサンデーサイレンス、母は鹿毛のウェイブウインド。そう、突然変異で白毛として誕生し、それからは毛色を子孫に遺伝させているのである。 シラユキヒメ自身は9戦して未勝利。3着が1度あるだけで、あとは着外に終わっている。そこから枝葉を伸ばした一族のうち、ソダシと、先週スプリンターズSを制したママコチャの2頭がGI馬となり、ユキチャン、ハヤヤッコ、メイケイエールが重賞を勝っているの
Pharos 1920 Nearco 1935 Nasrullah 1940 ━━━ ナスルーラ系 |Grey Sovereign 1948 | *ゼダーン Zeddaan 1965 | Kalamoun 1970 | Kalaglow 1978 | Timarida (IRE) 1992 | ・1996 Irish Champion Stakes |Nashua 1952 | Guillaume Tell 1972 | Stanerra (IRE) 1978 | ・1983 Joe McGrath Memorial Stakes |Red God 1954 | Blushing Groom 1974 | |Rahy 1985 | | *ファンタスティックライト Fantastic Light (USA) 1996 | | ・2001 Irish Champio
初年度に大ブレイクも早世した悲運の名種牡馬 輸入名馬列伝シリーズ第四十九弾は*リヴリア。名牝 Dahlia の仔で、自身は5歳になってから北米の10ハロン以上の芝GIを3勝した遅咲きのステイヤーというような印象もありましたが、種牡馬として初年度から皐月賞馬ナリタタイシンをはじめ5頭の重賞馬を輩出、一気に大ブレイクした矢先に11歳の若さで早世しました。名種牡馬*トニービンとは同期ですが、実はこの年の新種牡馬リーディングは*トニービンではなくこの*リヴリアで、この勢いが続けばどれほどの大種牡馬になるのかというほどの大旋風を巻き起こしましたが、結局5年間の供用で重賞ウイナーが出たのはこの世代だけであり、あとは「それなりに成功」というレベルに終わったのは不思議ですね。この翌年に*ブライアンズタイムが、さらにその翌年には*サンデーサイレンスが輸入されており、それらのあおりを食った馬ということになるの
*1 ● 馬を2mほどの高さの、ほとんど「壁」に等しいところ駆け上がらせる。というよりも、人間たちがまわりで寄ってたかって囃し立て、無理にでも押し上げるのが見せ場になっているという神事が、警察に告発されたという件について、言っておかねばならないことがありそうなので、あらためて少しだけ。 「三重県桑名市で行われている「上げ馬神事」は動物愛護法違反の疑いがあるとして、保護団体が6月初旬、神事の関係者130人超を三重県警に刑事告発した。 神事は、武者姿の若者が騎手となって約2メートルの土壁を駆け上がり、豊凶を占う。県によると、少なくとも江戸時代からは続いているとされ、無形民俗文化財に指定されている。 コロナ禍での中断を経て、今年5月に多度大社で4年ぶりに開催された。骨折した馬1頭が殺処分されたことや、馬を棒でたたくなどの行為が「虐待だ」などと批判を集めていた。」 https://www.beng
ダレノガレ明美が追悼のウイングランツ 松岡正海も〝相棒〟の死を語る「あっち(天国)でも俺が乗ることになると思うよ」
91~93年有馬記念で3年連続3着に入るなど、個性派として人気を集めたナイスネイチャ(せん)が30日、北海道浦河町の渡辺牧場で死亡した。35歳だった。認定NPO法人引退馬協会がホームページで発表した。 人間では100歳以上に相当するとみられ、存命中のJRA重賞勝ち馬では最高齢だった。今月に入って体調を崩し、熱発などの症状があり治療が続けられていた。同ホームページによると、30日の朝から心拍数が上がり、腸の動きも鈍化し、体力的にも限界だったため、午後0時40分に安らかに旅立った。 引退馬協会・代表理事の沼田恭子氏は「本当に長い間、最後の最後まで頑張ってくれたナイスネイチャに、ありがとうの言葉しかありません。ナイスネイチャのおかげで、多くの引退馬たちが、新しい未来を作ることにつながりました。支えてくださったたくさんの皆さま、最後までお世話してくださった渡辺牧場の皆さま、ありがとうございました」
新種牡馬辞典、第三十七弾はウルトラカイザー。佐賀及び門別で圧倒的な強さを誇った馬で、2歳時から10歳まで毎年のように重賞を勝ち、積み上げた勝ち星は実に37勝という2010年代の地方を代表する名馬でした。同馬が活躍していたのは佐賀や道営の賞金がどん底であった時代なので、これだけ勝っても賞金は7000万円を少し超えた程度でしたが、今のレース体系なら倍近い賞金を稼いでいたことは間違いないでしょう。父もダートで活躍したレギュラーメンバーで、やはりこの血統だけに種牡馬としてほとんど牝馬は集まっていませんが、半兄アスカクリチャンが数少ない産駒から浦和記念を制したクリノドラゴンを出しているのは心強く、地方史に残るような活躍馬を出してほしいところですね。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く