妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんに障害が出るおそれがある「風疹」が、首都圏を中心に流行しています。 ことしは、過去5年間で患者の数が最も多った去年を上回るペースになっているため、専門家は、特に妊娠を希望している女性とその周りの男性に対して、予防接種を受けるよう呼びかけています。 風疹は、発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が出る感染症で、妊娠初期の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんが心臓や耳、目などに障害が出る「先天性風疹症候群」になるおそれがあります。 国立感染症研究所によりますと、去年10月から今月にかけて埼玉や大阪、兵庫、香川で生まれた合わせて6人の赤ちゃんが「先天性風疹症候群」と診断されたということです。 風疹は去年の春以降、関東や関西を中心に大流行し、去年1年間の患者数は2353人と、すべての患者数の報告を集める今の統計方法になってからの5年間で最も多くなりまし