はじめに 2004年のブッシュ再選では、ブッシュ側の道徳的価値の問題の提示が、勝利をもたらした。道徳や精神性を求める国民! 民主党では、かつて誠実さと道徳を政府に取り戻すと訴えたジミー・カーターが当選。ビル・クリントンは政治における宗教・精神性・魂の問題の重要性を認識しており当選した。 第1部のテーマ:「共通善は何か?」など、道徳の問題がアメリカの政治を動かしてきた。 第2部のテーマ:個人の「権利」と「選択の自由」の主張だけでなく、「善き生」の問題が政治で取り上げられねばならない。 第3部のテーマ:道徳的宗教的議論と不寛容・抑圧の問題。 第1部 アメリカの市民生活 第1章 アメリカにおける公共哲学の探究(1996年) ※公共哲学とは我々の平和的共同性・公共性・連帯性の根拠を示す哲学 A 「リベラルの自由」VS「共和主義の自由」 1 「リベラルの自由」 自由とは目的を自ら選択出来ること。政治
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