5月30日は「ごみゼロの日」。1990年代半ば頃、カリフォルニアやイタリアで、環境保護運動を通じて「ゼロウェイスト」(Zero Waste:ごみゼロ)の考え方が醸成された(1)。世界各国で意見交換を行う「ゼロウェイスト国際連合」(ZWIA: Zero Waste International Alliance)という組織もある(2)。日本では、ゼロウェイスト宣言を行った自治体は、日本で初めて宣言した徳島県上勝(かみかつ)町を含む5自治体のみに過ぎないが、この運動の発祥国のひとつであるイタリアでは、全国で300を超える自治体がゼロウェイスト宣言を行っている。 「焼却大国ニッポン」「世界のスタンダードではない」 2015年から徳島県上勝町でゼロ・ウェイストアカデミーに参画し、現在は一般社団法人ゼロ・ウェイスト・ジャパン代表理事の坂野晶(あきら)さんは、「日本のごみ焼却処理は世界のスタンダードでは