イランでは国の方針を最高指導者が決め、大統領が方針の枠内で政策を進めている。イランはライシ大統領を突然失ったが、最高指導者ハメネイ師が健在である限り、国内がパニックに陥ることはないだろう。一方でライシ師がハメネイ師の最有力の後継候補と目されていただけに、後継者探しは振り出しに戻ったと言える。 ハメネイ師はこれまで、ライシ師を検事総長や司法府代表などの重要ポストに任命し、時間をかけて育ててきた経緯がある。2021年の大統領選では、国民の直接選挙によってライシ師が選ばれ、名実ともにハメネイ師の後継者にふさわしい形が整えられてきた。 ライシ師以外にもたびたび名前の挙がる人物はいるが、公職についた経験がないなど、適任が見あたらない状況だ。ハメネイ師は84歳と高齢で、これから後継者を育てていくには時間はあまり残されておらず、状況は混沌(こんとん)としている。 報道によると、ヘリの墜落はイランへの経済
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