携帯電話の販売方法が大きく変わろうとしている。直接のきっかけとなったのは、モバイルビジネス研究会の設置などを通じた総務省の動きだが、右肩上がりの普及拡大期を終え、携帯電話キャリアが、そのビジネスモデルや販売方法を見直す時期にきていたのは確かだ。これまで「市場拡大と業界発展を支える両輪」(キャリア幹部)とまで言われた販売奨励金制度をどう変えていくのか。そこに大きな注目が集まっている。 →ケータイの買い方はどう変わる――“ソフトランディング”を図るauと、後出しドコモの選択肢(前編) KDDIの本命はフルサポートコース 携帯電話の販売方法の見直しについて、最初に舵を切ったのはソフトバンクモバイルの「割賦販売制」だった。そして10月4日には業界2位のKDDI(au)が、「au買い方セレクト」として新販売方法を発表した(10月4日の記事参照)。本記事の前編で述べたとおり、このKDDIの新方式は、総