タグ

ブックマーク / realkyoto.jp (26)

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » COVID-19後の世界2 危機以前のシステムを遮断する振る舞いを想像する ブルーノ・ラトゥール

    翻訳:飛幡祐規 新型コロナウイルスによる感染症COVID-19は、世界に大きな危機をもたらしている。現在の危機はいつかは去り、私たちの生活は旧に復するのかもしれない。だが、旧に復するだけでいいのだろうか? 内外の知識人による論考を掲載する。第2回は、哲学者で社会学者のブルーノ・ラトゥール。 よく言われるように医療スタッフが「前線で戦い」、何百万人もが職を失い、近親の死を悲しむ多数の家族が死者を葬ることもできないときに、危機の後に思いを馳せるのは、どこか不謹慎なことかもしれない。だが、今こそ闘わなくてはならない。危機が去った後の経済再開が、これまで私たちが空しくも闘いに努めてきた、旧態依然たる同じ気候体制を蘇らせないために。 事実、健康危機は危機ではなく——それは常に一時的なものだ——、恒久的で不可逆的な生態環境(エコロジー)の変動の中に埋め込まれている。健康危機から「脱する」ことができたと

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 無人劇と無観客無配信ライブ

    あごうのコンセプトには拍手を贈りたい。けれども、個人的には山の試みが素敵だと思う。『無人劇』はTHEATRE E9 KYOTOで上演されるが、ほかの場所にいる観客が上演時間に想像するのは、ブラックボックスの劇場内部である。僕は可動席がある状態もない状態も見たことがあるが、想像してもあまり面白くない。けれども、山の「無観客無配信ライブ」は、どんな楽器を使ったか、エレキギターかアコースティックか、どんな楽曲でどんな歌詞だったか、どのような「絶叫」だったかなどなど、公演がとっくの昔に終わってしまったいまでさえ、あれやこれや想像をたくましくすることができる。 ふたりがこうしたことを思いついたのは、もちろんCOVID-19(新型コロナウイルス)による危機的状況に反応したからだろう。冒頭に書いたように、あごうはTHEATRE E9 KYOTOの芸術監督である。山はBearsのオーナーであり、他の

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 無人劇と無観客無配信ライブ(承前)

    小崎 哲哉(おざき・てつや) 1955年、東京生まれ。 ウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。 写真集『百年の愚行』などを企画編集し、アジア太平洋地域をカバーする現代アート雑誌『ART iT』を創刊した。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員、同大大学院講師。同志社大学講師。 あいちトリエンナーレ2013の舞台芸術統括プロデューサーも務める。 最新のエントリー 20.08.03 会田誠の『げいさい』 20.04.18 無人劇と無観客無配信ライブ(承前) 20.03.31 無人劇と無観客無配信ライブ 20.03.07 ロームシアター京都の騒ぎについて 20.02.02 ダムタイプとサミュエル・ベケット アーカイブ ▼2020年8月 「会田誠の『げいさい』」 ▼2020年4月 「無人劇と無観客無配信ライブ(承前)」 ▼2020年3月 「無人劇

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 江之浦連歌有時庵(磯崎 新)+呆気羅漢(杉本博司)

    1 江之浦連歌 有時庵(磯崎 新)+呆気羅漢(杉博司) 2019年の冬至――正確にはその前日の12月21日、磯崎新と私は杉博司の江之浦測候所で日の出を見た。そのとき私の撮ったスナップショットを送ったところ、磯崎新が発句を添えて送り返してきた、それに杉博司が下の句をつけて連歌(連句)のように仕立てたのが、ここに掲載する「江之浦連歌」である(それを踏まえ磯崎新が短歌から俳句に戻って仕立て直した単独作品――短歌的叙情の再切断?――も最後に添付する)。来の連歌の巻き方とは違い、連歌の規則も無視しているので、「連歌もどき」というべきだろうが、冗談めかした手遊びの中に両者のヴィジョン(とくに日的伝統に関わる)が垣間見られる興味深いドキュメントなので、京都市京セラ美術館での杉博司の「瑠璃の浄土」展に際し、とくに許可を得てここに公開する次第である。 (浅田 彰)

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 写真の終わり——杉本博司「時間の終わり」展の余白に

    『杉博司 瑠璃の浄土』展が、2020年5月26日(予定)から10月4日まで、京都市京セラ美術館で開催される。これを機に、2005年、森美術館における『杉博司 時間の終わり』展の開催に合わせて書かれた一文を、著者並びに初出雑誌(『文學界』2005年11月号)の版元、株式会社文藝春秋の許諾を得て転載・公開する。(編集部) Hiroshi Sugimoto, OPTICKS 008, 2018, Type C-print © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi 浅田 彰 ■ 歴史の終わり——「ジオラマ」「肖像写真」 写真とは出来事の、つまりは歴史の断層のドキュメントである。「それがあった(Ça-a-été)」ということの光化学的なインデックスである写真は、歴史の断層の痕跡——撮影者も対象も意識しない部分、ロラン・バルトが「プンクトゥ

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » ラウンドテーブル:21世紀のサミュエル・ベケット金氏徹平+多木陽介+藤田康城+森山直人

    司会:小崎哲哉 写真:長澤慶太(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター) 編集協力:竹宮華美+長澤慶太(同) 小崎 『没後30年——サミュエル・ベケット映画祭』は12月20日に始まりました。日23日が最終日ということで、これがクロージングトークとなります。まず、この映画祭がどうして開催されるに至ったか、経緯について簡単に説明します。 京都造形芸術大学舞台芸術研究センターではさまざまな研究が行われているのですが、サミュエル・ベケット研究会は2017年に発足しました。日のトークに参加するのは、そのメンバー全員です。当初は、ベケット研究者で、白水社から昨年より刊行されている『新訳ベケット戯曲全集』の監修者である早稲田大学演劇博物館の館長、岡室美奈子さんにも参加していただく予定でしたが、体調を崩されてしまい、残念ながら欠席となりました。 さて、ベケット研究会が発足した2017年の9月に、東京のシ

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 対談:金氏徹平×田村友一郎サミュエル・ベケットと現代アート

    司会:小崎哲哉 構成:編集部 写真:長澤慶太(京都造形芸術大学舞台芸術研究センター) 編集協力:竹宮華美+長澤慶太(同) 小崎 サミュエル・ベケットは文学者であり演劇人でもあるわけですが、他のジャンルに大きな影響を与えています。存命時もそうですが、とりわけ強調したいのが没後の現代アートへの影響です。 ベケットが亡くなったのはちょうど30年前の今日、1989年の12月22日です。その後、さまざまな意味でベケット受容の状況は大きく変わりましたが、特に欧米の現代アーティストはその影響を受け続けています。ところが、これがなぜか日ではあまり知られていない。残念なことに、アーティスト、キュレーター、ギャラリスト、批評家ら専門家でも、その事実を知る人が少ないようです。 これはまずいと思って、ベケット映画祭を企画しました。「まずい」というのにはふたつの意味があります。ひとつは、ベケットに影響を受けて作品

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 特別寄稿ロームシアター京都の新館長人事に際して考えたこと

    今年1月16日に発表された、ロームシアター京都の新館長人事が波乱を呼んでいる。2016年のリニューアルオープンから館長を務めてきた平竹耕三氏(京都市文化市民局参事)に代わり、今年4月に新館長に就任するとされた三浦基氏は、京都を拠点に活動する劇団「地点」を主宰する演出家だ。だが昨年9月以来、同氏と地点は、劇団内で起きたとされる元劇団員へのハラスメント・解雇問題について、主に映像・演劇制作に関わる労働者の組合である「映演労連フリーユニオン」および元劇団員との間で、団体交渉の最中にある。 舞台芸術界からはさまざまな声が上がっているが、当事者の主張はこれまでほとんど聞こえてこなかった。以下は、ロームシアター京都のプログラムディレクターによる特別寄稿。内情を記すにとどまらない、そして同劇場にとどまらない問題提起に、ぜひ耳を傾けていただきたい。 なお、この記事とともに蔭山陽太氏のインタビューも掲載する

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » ダムタイプとサミュエル・ベケット

    小崎 哲哉(おざき・てつや) 1955年、東京生まれ。 ウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。 写真集『百年の愚行』などを企画編集し、アジア太平洋地域をカバーする現代アート雑誌『ART iT』を創刊した。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員、同大大学院講師。同志社大学講師。 あいちトリエンナーレ2013の舞台芸術統括プロデューサーも務める。 最新のエントリー 20.08.03 会田誠の『げいさい』 20.04.18 無人劇と無観客無配信ライブ(承前) 20.03.31 無人劇と無観客無配信ライブ 20.03.07 ロームシアター京都の騒ぎについて 20.02.02 ダムタイプとサミュエル・ベケット アーカイブ ▼2020年8月 「会田誠の『げいさい』」 ▼2020年4月 「無人劇と無観客無配信ライブ(承前)」 ▼2020年3月 「無人劇

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 芸術/表現の場は今、いかに可能か浅田彰×津田大介

    2019年9月6日、京都のアートスペース「浄土複合」で、批評家の浅田彰・京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長によるレクチャーが開催された。芸術祭内の企画展「表現の不自由展・その後」の展示中止と文化庁による補助金不交付決定で揺れる「あいちトリエンナーレ2019」問題がテーマだったが、会場に、トリエンナーレの津田大介芸術監督が予告なく登場。会期半ば、まだ「表現の不自由展・その後」の再開への道筋が見えない時点で、期せずして対談となった当夜の模様を再現する。 構成:編集部 写真:池田剛介 編集協力:真部優子 水上瑞咲 浅田 今回、この浄土複合スクールという小さなスペースで「あいちトリエンナーレ2019」の問題について話すことになったのですが、トリエンナーレの芸術監督として問題の渦中にいる津田大介さんがそれを聞きつけて来てくれました――急に決まったので事前に告知はしませんでしたが。アート・ワー

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 夏のおすすめ、ゴードン・マッタ=クラーク展

    福永 信(ふくなが・しん) 1972年生まれ。 著書に、『アクロバット前夜』(2001/新装版『アクロバット前夜90°』2009)、『あっぷあっぷ』(2004/共著)『コップとコッペパンとペン』(2007)、『星座から見た地球』(2010)、『一一一一一』(2011)、『こんにちは美術』(2012/編著)、『三姉妹とその友達』(2013)、『星座と文学』(2014)、『小説の家』(2016/編著)。 最新のエントリー 19.06.10 クマのプーさん展の図録がいい 19.02.10 村瀬恭子の新作展(タカ・イシイギャラリー東京) 18.11.12 関西の80年代展 18.09.06 夏のおすすめ、ゴードン・マッタ=クラーク展 18.08.24 夏のおすすめ、木田金次郎展 アーカイブ ▼2019年6月 「クマのプーさん展の図録がいい」 ▼2019年2月 「村瀬恭子の新作展(タカ・イシイギャラ

  • アラーキーは殺されるべきか? - REALKYOTO

    飯沢耕太郎 荒木経惟さんのモデルだったKaoRiさんがブログに投稿した「その知識、当に正しいですか?」という文章が大きな話題になっている。 https://note.mu/kaori_la_danse/n/nb0b7c2a59b65 とても真っ当な内容で、荒木さんの「ミューズ」だったはずの彼女が、契約書や金銭的な対価もほとんどなく「モノのように扱い続け」られてきたこと、自分のイメージが、荒木さん及び編集者を含む複数の関係者によって勝手に作り変えられ、そのことによって疲弊し、精神的、身体的に大きなダメージを受けたにもかかわらず、何のフォローもなかったことなどが、むしろ淡々と綴られている。単純に荒木さんを非難し、告発するというのではなく、事実を事実として認め合うことを求めた文章は、「お互いにお互いを尊重しあって発展する世の中になりますように」と結ばれる。 荒木さんとKaoRiさんの当事者同士

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 「2017年ゴールデン・ウィークのアート観光ガイド」の余白に

    浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 19.05.01 昭和の終わり、平成の終わり 19.03.29 原美術館のドリス・ファン・ノーテン 19.03.07 マックイーンとマルジェラ――ファッション・ビジネスの大波の中で 18.12.07 映画のラスト・エンペラー――ベルナルド・ベルトルッチ追悼 18.11.03 トランプから/トランプへ(5)マクロンとトラン

  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 21年目のファーレ立川

    福永 信(ふくなが・しん) 1972年生まれ。 著書に、『アクロバット前夜』(2001/新装版『アクロバット前夜90°』2009)、『あっぷあっぷ』(2004/共著)『コップとコッペパンとペン』(2007)、『星座から見た地球』(2010)、『一一一一一』(2011)、『こんにちは美術』(2012/編著)、『三姉妹とその友達』(2013)、『星座と文学』(2014)、『小説の家』(2016/編著)。 最新のエントリー 19.06.10 クマのプーさん展の図録がいい 19.02.10 村瀬恭子の新作展(タカ・イシイギャラリー東京) 18.11.12 関西の80年代展 18.09.06 夏のおすすめ、ゴードン・マッタ=クラーク展 18.08.24 夏のおすすめ、木田金次郎展 アーカイブ ▼2019年6月 「クマのプーさん展の図録がいい」 ▼2019年2月 「村瀬恭子の新作展(タカ・イシイギャラ

  • 「展示できる国」のために(小崎哲哉)|REALKYOTO

    小崎 哲哉(おざき・てつや) 1955年、東京生まれ。 ウェブマガジン『REALTOKYO』及び『REALKYOTO』発行人兼編集長。 写真集『百年の愚行』などを企画編集し、アジア太平洋地域をカバーする現代アート雑誌『ART iT』を創刊した。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター客員研究員、同大大学院講師。同志社大学講師。 あいちトリエンナーレ2013の舞台芸術統括プロデューサーも務める。 最新のエントリー 20.08.03 会田誠の『げいさい』 20.04.18 無人劇と無観客無配信ライブ(承前) 20.03.31 無人劇と無観客無配信ライブ 20.03.07 ロームシアター京都の騒ぎについて 20.02.02 ダムタイプとサミュエル・ベケット アーカイブ ▼2020年8月 「会田誠の『げいさい』」 ▼2020年4月 「無人劇と無観客無配信ライブ(承前)」 ▼2020年3月 「無人劇

  • REALKYOTO 新国立競技場問題をめぐって 浅田彰

    浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 19.05.01 昭和の終わり、平成の終わり 19.03.29 原美術館のドリス・ファン・ノーテン 19.03.07 マックイーンとマルジェラ――ファッション・ビジネスの大波の中で 18.12.07 映画のラスト・エンペラー――ベルナルド・ベルトルッチ追悼 18.11.03 トランプから/トランプへ(5)マクロンとトラン

  • REALKYOTO

    浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 16.01.23 高谷史郎の《ST/LL》——言葉と映像の彼方へ 16.01.07 『Foujita』はなぜ映画としても伝記としても失敗なのか 16.01.05 kumagusuku ——藤由紀夫展の中に宿泊する 16.01.04 新国立競技場問題をめぐって 15.08.15 知る人ぞ知る磯崎新のはなし——『だ

    REALKYOTO
  • 浅田彰「村上隆なら森美術館より横浜美術館で」 - REALKYOTO

    浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 19.05.01 昭和の終わり、平成の終わり 19.03.29 原美術館のドリス・ファン・ノーテン 19.03.07 マックイーンとマルジェラ――ファッション・ビジネスの大波の中で 18.12.07 映画のラスト・エンペラー――ベルナルド・ベルトルッチ追悼 18.11.03 トランプから/トランプへ(5)マクロンとトラン

    浅田彰「村上隆なら森美術館より横浜美術館で」 - REALKYOTO
  • REALKYOTO – CULTURAL SEARCH ENGINE » 知る人ぞ知る磯崎新のはなし——『だれも知らない建築のはなし』を見て

    浅田 彰(あさだ・あきら) 1957年、神戸市生まれ。 京都造形芸術大学大学院学術研究センター所長。 同大で芸術哲学を講ずる一方、政治、経済、社会、また文学、映画、演劇、舞踊、音楽、美術、建築など、芸術諸分野においても多角的・多面的な批評活動を展開する。 著書に『構造と力』(勁草書房)、『逃走論』『ヘルメスの音楽』(以上、筑摩書房)、『映画の世紀末』(新潮社)、対談集に『「歴史の終わり」を超えて』(中公文庫)、『20世紀文化の臨界』(青土社)などがある。 最新のエントリー 19.05.01 昭和の終わり、平成の終わり 19.03.29 原美術館のドリス・ファン・ノーテン 19.03.07 マックイーンとマルジェラ――ファッション・ビジネスの大波の中で 18.12.07 映画のラスト・エンペラー――ベルナルド・ベルトルッチ追悼 18.11.03 トランプから/トランプへ(5)マクロンとトラン

  • 「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である」か?! -REALKYOTO

    浅田彰 台湾のヤゲオ財団のコレクションを展示する「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」が京都国立近代美術館で始まった。現代美術に興味があるなら、興味深い作品がいくつか見られるので、見に行く価値はあるだろう。しかし、これは国公立美術館で麗々しく展覧会を開くに値するコレクションではなく、そもそも展覧会の企画は愚劣の一語に尽きる。それが今回の結論だ。 私はこの展覧会を2014年6月に東京国立近代美術館で見たのだが(その後、名古屋と広島を経て京都に巡回してきた)、そもそもこの珍妙なタイトルの意味がまったくわからなかった(後に述べる理由で図録のエッセーなどは読んでいない)。ただ、入館者に渡される「展覧会を別の角度から楽しんでいたたくためのガイド」を見ると、「今からあなたに50億円をお渡しします」と書かれている。キャプションに「collector challenge」マークのついた作品から気