ニューヨーク・ヤンキースとフィラデルフィア・フィリーズとの間で戦われた米メジャーリーグ(MLB)のワールドシリーズは、4勝2敗でヤンキースがフィリーズを退け、9年ぶり27度目の全米チャンピオンに輝きました。優勝を決めた第6戦では、松井秀喜選手が先制の2点本塁打を含む6打点の大活躍で勝利に大きく貢献し(1試合6打点はワールドシリーズのタイ記録)、ワールドシリーズMVPに選出されました。この偉業に日本の野球ファンも大いに盛り上がったことでしょう。米国で観ていても、同じ日本人として誇らしい気持ちになりました。 しかし、MLB球団で突出して年俸総額の高いヤンキースがプレーオフ進出を決め、MLB球団で唯一3ケタの勝ち星(103勝)を挙げてレギュラーシーズンを終えた前後から、米国では「勝利をカネで買った」「MLBの戦力均衡策は機能していない」という批判が再燃しています。果たしてこうした批判は的を射たも