入試を見れば分かること 間もなく、中学受験の本格シーズンを迎える。首都圏の入試日が集中する2月1日〜3日が過ぎると、親御さん方はひとまずほっとするだろうが、われわれ教える側にとっては、実はここからが「本番」。各難関校が今年はどんな問題を出したのか、その分析を行わなければならないからだ。 男女御三家の入試日にあたる2月1日が終わると、大手進学塾の四谷大塚が、その年の入試問題をいち早く発表する。これらに目を通すのは、毎年の風物詩のようなものだが、いつも私が真っ先に目を通すのは、麻布の理科の問題だ。 なぜなら、麻布の理科の問題は、“麻布らしさ”を最も表している入試だからだ。 私は長年にわたって難関校の入試を分析してきたが、本当に入試には学校の色が出るものだ、と毎年感嘆する。入試を見れば、「なるほど、この学校はいま、こんな生徒を求めているんだな」ということが分かる、と言っても過言ではない。 入試問
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