「長良川河口堰に波及」 諫早訴訟上告断念で県内識者 2010年12月16日09:32 国営諫早湾干拓事業の排水門が常時開門されることになったのを受け、河川環境の悪化や漁業不振などを理由に長良川河口堰(ぜき)の開放を求めている岐阜県内の有識者や漁業者からは歓迎の声が聞かれた。 岐阜大学地域科学部の富樫幸一教授(54)は「環境を悪化させたままで農業を維持していいとは思えず、排水門開放を命じた福岡高裁の判決と菅首相の上告断念を評価している。この流れが長良川河口堰の開放にもつながってほしい」とした上で「菅首相は過去に河口堰を視察に訪れており、地元でも河口堰の試験開放に前向きな姿勢が出てきている。開門調査実施の影響は河口堰に波及すると考える」と述べた。 長良川で川漁師をしている大橋亮一さん(75)=羽島市=は「漁業や周辺環境の復元のためにも大変良いこと。長良川河口堰の影響で川の流水がなくなり、今年も