日本沿岸で行われている「ひき縄」漁で、カツオの漁獲量がピーク時を大きく下回っている。関係する都県は、カツオが生まれる赤道付近で各国の「まき網」船が漁獲を急増させていることが要因とみて規制を主張。漁業管理をする国際機関は「乱獲」を否定する一方で、資源収縮を「懸念」し、先月、まき網船の隻数を規制する方針を初めて打ち出した。専門家の中には一層の強い規制を求める声が出ている。(天野剛志) ■「戻りカツオ」が戻らない 「今日、釣れたのは5匹。悪いときはゼロもある。かつては数十匹は取れたのに」。カツオ漁の盛んな高知県土佐清水市の漁師福山好隆さん(53)は嘆く。春に北上したカツオが再び下る「戻りカツオ」の季節。春の漁も同様に急減しているという。
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