benli: 「自炊代行」事件第１審判決を見ての雑感

自炊代行の適法性に関して、東京地方裁判所の判断が下されたようです。 近々某所での勉強会でこの判決がテーマとされ、かつ、私はそのチューターを務めなければならないので、私自身のこの判決についての評釈は、それまで公表を差し控えることにします。ここでは、この判決のもたらすであろう影響について簡単に述べることにします。 自炊代行業者の主たる顧客は、たくさんの蔵書を抱える人たちです。すなわち、それは、出版社や作家にとっては、たくさんの書籍や雑誌を購入してくれる良き顧客たちです。そういう良き顧客たちの「収蔵スペースを節約したい」という思いが、彼らを「自炊」という行為に走らせたわけです。自炊代行業を潰しにかかった作家たちの今回の行動は、間接的に、自分たちの良き顧客を敵に回したものと言えます。 もちろん、書籍等の所有者が、自分だけで使用する目的で自ら自炊すること自体はなお適法です。NHKのNewswebの解

[mohno]

「次々と廃業に追い込まれ」←裁判になったのは「著作権者が代行を拒否してもスキャンする」と回答した業者だけなので、BOOKSCANをはじめ著作権者の承諾を前提とするほとんどの業者は平然と営業し続けているけどね。

[vid]

ん～。微妙。そもそも今回の裁判も図式は「著作権者」vs「海賊版出版社」なんだよね。利用者では無い。私的使用による複製が何故許可されているのか？の理由を無視しているから、自炊「代行」は問題なわけで。

[NOV1975]

大筋は同感。ただ、全部の自炊代行業者が廃業に追い込まれているわけではないところを見ると、ある程度の線引きは可能かもしれない。ま、出版されるものがことごとく電子化されていけば後は時間の問題かな。

[midnightseminar]

同感。自炊をしてる人間の何割が著作権を侵害するような行為をしてるかを調べてみれば、出版業界の懸念は杞憂であると分かると思う。

[momontyo]

”「Time Shift」「Space Shift」「Media Shift」による利便性の確保については、ITの進歩の成果として当然我々が享受できるものと捉えています。”、享受できるべきという意識もあるけど、度々阻まれてきた印象もある。

[yutaropanaki]

本が大好きで置くスペースに限りがあったり、お気に入りの著作をいつでも読めるようデータ化したい私としては、 自炊代行業者がなくなると非常に困る。

[zakinco]

『ロクラクⅡ法理が「著作権者を勝たせるために恣意的に利用主体を認定するためのツール」として裁判所により運用される実態が広く知れ渡ると、裁判所の中立性に対する信頼自体が損なわれていきます』

[copyrightjp]

benli: 「自炊代行」事件第１審判決を見ての雑感: 自炊代行の適法性に関して、東京地方裁判所の判断が下されたようです。...

[TakamoriTarou]

小倉弁護士が考える影響。次々と廃業するようなことになると、OAメーカがより本腰を入れるようになるだろう、と言うのと、著作権に対する改正圧力が強まるだろうという予測。　個人的には外れだと思うが興味深い