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九州帝國ブログ板:瓦礫
2012年03月31日 瓦礫 「瓦礫」はしばしば現在の秩序を解体する欲望なりロマンを掻き立てる象徴である。... 2012年03月31日 瓦礫 「瓦礫」はしばしば現在の秩序を解体する欲望なりロマンを掻き立てる象徴である。ともあれ「瓦礫」は放射能塗れの物質的現実としてわれわれの前に現れた。たとえばいま、ベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」や「破壊的性格」の中に出てくる「瓦礫」をどこかロマンチックな情緒すら喚起する象徴として引用すれば「比喩と現実の混同」を諭されるだけだろう。 しかし「単なる比喩」とは何なのか?私は敢えて現実と比喩を混同してみたい誘惑に駆られる。 われわれはいつまでも「まるで映画」だと言い続けるのだろうか?私はいわゆる「911」におけるアメリカ本土攻撃の「成功」に「思わず喝采した」と言い切った某左派知識人を尊敬する。彼は決して「映画」や文学的比喩としてそれを喝采したのではない。「911」以後、市井の評論家たち、とりわけ左派的な傾向の人々は、一様にアメリカを襲ったテロが「どこから来たのか」を問い、