憲法記念日に思うこと - 内田樹の研究室

憲法記念日である。 安倍晋三内閣のころ、改憲運動が急であったが、リーマンショック以後の「100 年に一度の危機」で、「そんな悠長な話をしているときではない」ということらしい。 それでよろしいのではないかと私は思う。 今日明日の米櫃の心配をしているときに、人間はリアリストにならざるを得ない。 戦争のとき、いちばんイデオロギー的でないのは前線の兵士だと司馬遼太郎が書いていた。 軍人というのは合理的でなければつとまらないからである。 「どの国の軍隊も、兵士が思想家であることは望まないのである。激越な国家思想をもつ兵士よりも、機械のように命令な忠実な兵を望む。(…) 私どもは初年兵を経て非正規将校の養成機関に入れられたのだが、仲間のだれをみても、極端な右翼思想のもちぬしなどはいなかった。 軍人は、当然死ぬ。とくに下級指揮官は戦場の消耗品であらねばならない。そのことの覚悟は軍隊教育の過程のなかでごく

[tsumoyun]

"自分自身は戦場で死傷する可能性のない人間が「戦争ができる権利」を声高に要求するというのはことの筋目が通らないのではないか。"

[hakkatabaco]

「戦争ができる国」になりたいという欲望には十分な人類学的根拠があることを私は認める。 けれども、その場合でも、自分が「戦場の消耗品になる覚悟」を備えていることを確認した上でそう言っているのかどうかは一

[filinion]

これ、卑怯な論法なんだけどね。「医師の増員が必要」→「医療現場に立つ可能性のない者が云々」若者にもタカ派は増えてる…戦地に赴く覚悟があるかは謎だが。／特攻や「生きて虜囚の辱めを受けず」も思想関係ない？

[rsc_works]

忙しくなれば議論のさめる改憲なら，確かにやらない方が良い。

[usukeimada]

「激越な国家思想」は戦争を始める役には立つが、戦争が始まった後は何の役にも立たない。

[homer_wells]

「アメリカ議会でも、議員の中に従軍経験者が多いときには外交政策が宥和的になり、議員の中に実戦経験のないものがふえると政策が強硬になるとよく言われている」

[spoichi]

「戦争が起こるにしても主戦場はどうせ海外」って思い込んでる人が多そう。

[frsatti]

「平和ボケって言う奴は戦地の最前線で戦えるのか？」という話。９条改正と聞くとそれが一番怖いから、解釈でどうにかならないかと考えたい。

[takepierrot]

若い人にも、自分が行く可能性があるという自覚がないのだよな。僕もそうだけど。

[Bobby2001]

”自分自身は戦場で死傷する可能性のない人間が「戦争ができる権利」を声高に要求するというのはことの筋目が通らないのではないか。”

[mangakoji]

「徴兵のがれ世代」って呼ばれるのは怖いよ。最近特に思う。 //「どの国の軍隊も、兵士が思想化であることを望まない」ゲバラはま逆のこと言ってたけどねー

[ocs]

"自分自身は戦場で死傷する可能性のない人間が「戦争ができる権利」を声高に要求するというのはことの筋目が通らないのではないか。"

[netisfree]

でも学生がリアリストになって「この授業受けたら就職に有利ですか」とか聞いたら怒るんでしょ。「そもそも学ぶという意味は・・」とか理屈言い出しちゃったりして。

[heis101]

「戦争のとき、いちばんイデオロギー的でないのは前線の兵士だ」「アメリカ議会でも、議員の中に従軍経験者が多いときには外交政策が宥和的になり、議員の中に実戦経験のないものがふえると政策が強硬になる」

[mantrapri]

律令国家の例を見ても分かるように、根本経典を書き換えなくても必要に応じて抜け穴を作る。改憲する必要はまったくない

[mimizuku004]

ジェシカ・エドワーズ乙

[API]

戦争をする国になる必要はないけどサージカルストライクができるぐらいの能力と法的根拠を持った国にはして欲しい。

[Dr_Shibaitaroka]

「護憲派」の間では知られた論法。こちらの方が読み物としては面白い。http://blog.tatsuru.com/2007/06/27_1049.php

[gkmond]

"「激越な国家思想」は戦争を始める役には立つが、戦争が始まった後は何の役にも立たない。"

[gonzales66]

俺も４０を過ぎているから、この考えを忘れないようにしたい。

[nozacs]

[戦争] [改憲]

[HanaUsagi]

後習慣的な理由から｢戦争ができる権利」を求める人も居ると思うけどそういう人は声高に要求する事は無いと思うので99.9%同意