白馬山荘殺人事件: 読書日記 powered by 黒井太陽

信州・白馬のペンションで自殺したとされる兄。しかし彼は手紙で「マリア様はいつ帰るのか」という謎の言葉を残していた。 兄の死に疑問を持つ女子大生・ナオコは親友・マコトと兄が泊ったペンションに兄が泊ったのと同じ時期に訪ねる。二人以外の常連客は一年前と同じ。ペンションの各部屋にはマザー・グースの歌が飾られており、それに合わせた名前がつけられていた。その歌に込められた意味は？兄の死の真相は？ 山荘での殺人事件、暗号解読、密室殺人と王道ともいえる謎解きミステリー。探偵役となるのは女子大生・ナオコとその親友・マコト。この導入、登場の場面で一つさりげない仕掛けが施されている。 まあそれはそれほどのことでもないのだが、いざ乗り込んだペンションで謎解きを始めた二人。だがそこはやはりミステリーの王道、新たな殺人が起きてしまう。さらに兄の死の一年前、つまり今から二年前にも謎の転落死が起きていた。これら三つの関連

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