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書評・最新書評 : 歌集 小さな抵抗―殺戮を拒んだ日本兵 [著]渡部良三 - 上丸洋一(本社編集委員) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
■語り継ぐべき稀有の人間記録 上官の命令は、天皇の命令と心得よ、と軍人勅諭は兵に命じた。天皇の命令... ■語り継ぐべき稀有の人間記録 上官の命令は、天皇の命令と心得よ、と軍人勅諭は兵に命じた。天皇の命令に従って捕虜を虐殺するか、神の命令に従って虐殺を拒むか。キリスト教を信仰する22歳の新兵が選んだのは、後者だった。 1944年春、中国・河北省の駐屯部隊に派遣された渡部良三は、中国共産党第八路軍の中国人捕虜5人を虐殺するよう、他の新兵とともに命じられた。「度胸をつけさせる」との理由だった。 後ろ手に杭に縛られた捕虜をめがけて、初年兵が突進する。先に剣のついた刺突(しとつ)銃で捕虜の胸を突く……。 1人の捕虜の体に10人ほどの新兵が剣を突き刺した。ボロのようになって足蹴にされ、穴に捨てられる死体。 〈血と人膏(あぶら)まじり合いたる臭いする刺突銃はいま我が手に渡る〉 しかし、渡部はその場を動かなかった。 〈鳴りとよむ大いなる者の声きこゆ「虐殺こばめ生命を賭けよ」〉 〈「捕虜殺すは天皇の命令(めい
2012/02/09 リンク