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今週の一言
はじめに 2022年5月25日に最高裁大法廷は、最高裁裁判官国民審査に在外邦人が投票できない現状について... はじめに 2022年5月25日に最高裁大法廷は、最高裁裁判官国民審査に在外邦人が投票できない現状について違憲判決を言い渡しました。15人の最高裁裁判官全員一致の判決でした。彼らにしてみれば、自分たちが当事者となる事柄でしたので、「身びいき」と受け取られかねない判断はさすがに回避したのでしょう。 最高裁裁判官は任命されたのち最初の衆院総選挙の際に国民審査にかけられます。有権者は投票所で審査対象となる裁判官の名前が印刷された投票用紙を受け取ります。そして「やめさせた方がよいと思う裁判官」がいれば、その名前の上の欄に「×」をつけます。「やめさせなくてもよいと思う裁判官」については何も書きません。前者の票が後者の票を上回れば、その裁判官はやめさせられます。 この国民審査制度をめぐっては、あまりに形式化しているなど強い批判が常になされてきました。確かにそれは否めない事実でしょう。しかし、たとえばダニ