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法性
ほっしょう/法性 物事の動かしようのないあるがままのすがた。物事の本来的なあり方。物事の根本的な性... ほっしょう/法性 物事の動かしようのないあるがままのすがた。物事の本来的なあり方。物事の根本的な性質。絶対法則。ⓈdharmatāⓅdhammatāⓉchos nyid。異訳に法爾、法然があり、同義語に実相、実際、真如、如性などがある。『雑阿含経』三〇に「如来、世に出ずるも、及び世に出でざるも、法性は常住にして、彼の如来、自ら知りて等正覚を成じ、顕現し演説し分別し開示す。いわゆるこの事有るがゆえに是の事有り。是の事起るがゆえに是の事起る」(正蔵二・二一七下)とあり、仏陀の覚りの内容を縁起の法性としている。縁起の法性は、学派・宗派によって解釈が異なり、大乗仏教では空性、唯識性等とされる。縁起する存在が、生じては滅する無常な有為法であり、法性は不変のものとも考えられることから、縁起するそれぞれの存在と、縁起なる法性とを別のものと考える説もあるが、仏教では基本的に存在と存在を貫く法則・性質とを別